「心を込めて」

先日、テレ東の「家、ついていっていいですか?」を見ていた。島に住む老夫婦の話で、文通でやりとりをしていた時の紙が見つかり、その内容にキュンキュンきてしまった。恋っていいですねぇ(他人事)。

まあ100歩譲って恋愛は他人事じゃないにしても、デジタルネイティブと言っても過言ではない我々の世代では、手紙を書くなんてことがほとんどない。手書きなのはノートと履歴書くらいで、誰か親しい人を思って便箋1枚分の文を書く機会はそこまで多くないのだ。俺の場合小学生くらいまでしか手紙を書いた記憶がない。

「心のこもっていない挨拶は虚礼だ」

中学時代、よく言われていた言葉である。野球部の顧問も言っていたし、道徳の授業でもそんな回があった。当時の俺は「そんなわけないだろ」と思っていた。が、ラブレターやメッセージを書いたこともない男に綺麗な字が書けないように、上司や同僚にリスペクトのないやつは挨拶もどこかヘンなのだろう。現時点でリスペクトがあるかないかというよりは、「リスペクトしたことがあるか」という経験の差なのかもしれない。

普段から何もかもに心を込めていたら、それはそれで疲れると思う。だからこそ、自分がリスペクトしたい、好きだと思った人に最大限それを伝えることが、自然と挨拶や字を丁寧にしていくのであろう。休日を満喫した男の戯言でした。

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