離島の入学祝いアンダーグラウンド
田舎特有の謎な風習はあるものですが、例外なくこの島にもあります。それは「ミーンジ」。
ミーンジとは、小学校に入学する子のいる家庭が、ごちそうを用意して振る舞うという風習。親&身内は準備に大忙しで、行く側は祝い金を用意して、1年生がいる家々を回ります。
「なんだか楽しそうなイベント♪」というだけでは済まないミーンジの裏側をご紹介。
入学式のあとはミーンジ
ミーンジが行われるのは入学式の夜(平日)。 入学式の余韻に浸る間もなく、急いで着替えておもてなしの準備に入ります。入学式の夜(平日)ということは、入学準備も同時並行で行う必要があるわけで、子どもの学用品や式服を選びつつ、料理や飲み物・内祝いの手配など、やることは山積みです。
何と言っても離島ではありとあらゆるものが手に入らないため、ネットを駆使したり、本島へ買い出しに行ったり、本島へ行く予定のある身内におつかいを頼んだりという風に手数が増えることもしばしば。
家庭によっては屋外テントを設置(平日)したり、料理の内容で「あの家は山羊汁を出すらしい」「あの家は魚らしい」というような情報戦も繰り広げられます。
客人は顔見知りくらいまでなら基本的に誰でも来る。という感じなので、何人来るかの判断は勘のみ。
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