![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/95328102/rectangle_large_type_2_e4d2bdcd73074f1ddd26cd80185d8e21.jpeg?width=800)
【史跡】七つ墓をながめながらCAFEでランチを楽しむ
みなさま、こんにちは。
2023年を迎えて、いかがお過ごしでしょうか?
わたしのほうはというと、休み明けのあわただしい日常に追われながらバタバタと日々を過ごしております。
そんななか、新年を迎えて気持ちも新たに本を読みたくなったので、ジュンク堂那覇店を訪れることにしました。
沖縄県内で一番大きな書店です。
2009年4月24日にオープンした日本最南端のジュンク堂書店です。歴史ある島にふさわしく、1万5000冊を超える沖縄関連本のコーナーは、とりわけ高いご支持をいただいております。もちろん、オールジャンル150万冊の店内在庫も、10台あるタッチパネル式検索機で自由に検索が可能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1673336223832-HWhzewNuZt.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1673336243909-h9raeAFcyx.jpg?width=800)
ジュンク堂那覇店のあるビルはD-nahaという名称で、かつてダイエーが入っていた施設です。
公式サイトによると、ジュンク堂那覇店は1万5千冊を超える沖縄関連本を所有しているそうです。
品ぞろえが豊富なので私もよく書店をのぞいています。本好きな方は、沖縄を訪れた際にぜひ足を運んでみてください。おすすめですよ。
♢♢♢
本を買い終えたあと、私は周辺をぶらぶら散策することにしました。
書店の近くには、沖縄都市モノレールの美栄橋(みえばし)駅があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1673601169012-KbZ8w8NOTY.jpg?width=800)
美栄橋駅周辺には史跡がたくさん残っています。
こちらは史跡・旧跡の案内板です。
![](https://assets.st-note.com/img/1673336349819-22pgh6d174.jpg?width=800)
昔、那覇は海の上にある浮島でした。
浮島をつなぐために作られた海中道路を、冊封使が「遠望すれば長虹のごとし」とうたったそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1673595889571-hHjgca0OWy.jpg?width=800)
そのため海中道路は長虹堤(ちょうこうてい)と呼ばれていました。おしゃれな名前ですね。
美栄橋は当時、長虹堤のほぼ中央に架けられていたそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1673337227167-uKD5ds1CUM.jpg?width=800)
絵にも描かれていますが、美栄橋近くには七つ墓と呼ばれる場所がありました。
子育て幽霊のお話をご存じですか?
お腹の大きな妊婦さんが亡くなったあとに、お墓の中で赤ちゃんが産まれたので、幽霊になって飴を買って赤ちゃんを育てるというお話です。
飴買い幽霊とも呼ばれています。日本各地で伝承されているお話だそうです。
子育て幽霊(こそだて ゆうれい)は、日本の民話、怪談。筋立て、結末などに細かな異同が見られるが伝承地は全国に分布しており、落語の題材にもなっている。「飴買い幽霊」ともいう。
沖縄にも子育て幽霊の話があり、その伝承地が七つ墓と呼ばれる場所です。
美栄橋駅のすぐ近くに幽霊伝説と地名の由来となった岩山が現存する。
この岩山には七つの墓が並んであったことから、「七つ墓」と呼ばれている。昔、この岩山近くのお店に子供のお菓子を買う女性がたびたい現れた。その女性が置いていくお金が翌日には紙(紙銭)に変わるので、不思議に思った店の主人が、ある日女性の後をつけていくと、墓の中に入っていった。墓の中を覗いてみると、驚いたことに死んだ母親の側で赤ん坊がアメをしゃぶっていたという。子供を想う母親の気持ちが現われた幽霊話である。
七つ墓は今どうなっているのでしょうか?
周囲を探してみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1673596989634-3DtcNNjLt2.jpg?width=800)
うーん。
建物と建物の間に見えるあの森でしょうか?
![](https://assets.st-note.com/img/1673597023074-wxVruQE4uw.jpg?width=800)
ネットの情報によると、現在七つ墓は周囲をマンションやホテルなどに囲まれているため、簡単に立ち入ることができないようです。
だめか~。
残念……。
あきらめて帰ろうとしたところ……
おや……?
こんなところにカフェが……。
![](https://assets.st-note.com/img/1673597603551-UQT0aBUpBY.jpg?width=800)
あれ……?
もしかしたら……
![](https://assets.st-note.com/img/1673597603598-YoAhAMAAff.jpg?width=800)
このカフェから七つ墓をみることができるかも……!?
お昼時でちょうどお腹も空いていたので、思い切ってカフェに入ってみることにしました。CAFE STRATAというお店です。
![](https://assets.st-note.com/img/1673597603620-T4uFvamio3.jpg?width=800)
中をのぞくと……
やっぱり……!
![](https://assets.st-note.com/img/1673598051565-fGK929xnzp.jpg?width=800)
店の中はガラス張りになっていて、七つ墓を見ることができました。
やった〜!
なんと窓の向こうはテラスになっていて、自由に外に出てもいいとのこと……!
![](https://assets.st-note.com/img/1673598192221-1caaQiytFC.jpg?width=800)
テラスにはおしゃれなプールがありました。
![](https://assets.st-note.com/img/1673598192287-V8RuleC5JN.jpg?width=800)
どうやらここは、ホテルのカフェだったようです。
ストレータ那覇というホテルです。おしゃれなホテルですね。
テラスと七つ墓は壁で区切られていましたが、中のようすを少し見ることができました。
![](https://assets.st-note.com/img/1673598192386-XAnHHvUlc7.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1673598192571-57KUbeXTqN.jpg?width=800)
いくつかお墓があるのを確認できました。
これがあの有名な七つ墓か……。
近くで見られる場所を発見できてラッキーでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1673598192984-AtwgRvza9V.jpg?width=800)
こちらは井戸でしょうか?
![](https://assets.st-note.com/img/1673598192746-3i5zgV31td.jpg?width=800)
中には水が溜まっていそうです。
昔も使われていたのでしょうか?
CAFE STRATAの店内に戻りランチをいただきました。
こちらはおすすめの料理ガレット・コンプレットだそうです。
初めて食べました。もちもちした食感で美味しかったです。
![](https://assets.st-note.com/img/1673598193322-YnZukLwIdl.jpg?width=800)
沖縄県内では珍しい、「ガレット」料理をメインとしたまちなかのフレンチ食堂。
ガレットとは、そば粉から作られたクレープのような生地に、様々な具材を載せたもので、グルテンフリーで比較的ヘルシーなのが特徴です。
CAFE STRATAでは、ガレットに最適なそば粉を作る、宮崎県の「がまこう庵」から取り寄せた香り高い国産ガレット用そば粉を使用しています。
王道のガレット・コンプレットを始め、季節限定ガレットをお楽しみください。
CAFE STRATA
ところで、七つ墓の周囲は十貫瀬(じっかんじ)とも呼ばれています。
昔ある人が岩の上に十貫の銭を置き忘れましたが、数年後に戻ってみると元の通り岩の上に残っていました。そのためこの岩を十貫瀬と呼ぶようになったそうです。
七つ墓の岩山のひとつが十貫瀬といわれているそうです。
草木に覆われて分かりづらいけど、岩山なのですね……。
![](https://assets.st-note.com/img/1673598193143-KhXbisZWfz.jpg?width=800)
というわけで、七つ墓を近くでみることができてよかったです。
都市開発がすすめられている沖縄ですが、今後も後世のために史跡を残せるようにしていただけたらなと思いました。
人と人との温かい交流を信じて、世界が平和になるように活動を続けていきたいと思います。