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支援事例「畳雑貨の販売やブランド化進めたい」

◆ 企業名 本原畳店
◆ 業 種 畳製造業
◆ 所在地 石垣市
◆ 資本金 非公表
◆ 創 業 1946年
◆ 従業員 非公表


【相談】
 石垣島で三代続く老舗の畳屋で、地産「イグサ」の栽培から行っている。畳の良さをもっと身近に感じてもらうため、製作時の端材を活用した畳雑貨を販売したい。販促やPR方法を学び、ブランド化を目指したい。


【回答】
 石垣島で祖父から3代続く国産畳表専門店。地産の原料を活用した6次産業化を目指し、昨年、原料栽培・収穫に成功した。
 20数年前までは石垣島でも栽培から乾燥、選別まで一貫して行われていたが、外国産の輸入や畳の需要が少なくなったことから栽培農家が無くなってしまった。
店主はかつての文化を取り戻そうと、畳表の原料となるイグサの栽培に5年がかりで取り組んできた経緯がある。そして、この原料と畳の良さをより身近に感じて欲しいという思いから、畳原料の雑貨のブランディングを目指し、よろず支援拠点へ相談に訪れた。ブランディングに伴う、マーケティング・プロモーション方法の相談である。
 畳雑貨の製品化はできるが、商品化し流通を行うことは未経験で、どのような手順で進めるのかも不安な状況であった。まずこれまでご自身の持つ原料への強い思いと製品の規格を一つずつ整理した。そして、それをどのようにお客さまに知っていただき、使っていただけるのかを考え、ターゲットとなる顧客を想定しながら価格や展示方法を工夫し、店頭で展示販売した。
 近隣に新設されたホテルへ宿泊するインバウンドのお客さまにご紹介した事をきっかけに、欧米の観光客の方々が直接工房に来店するようになった。
ディスプレーや来客導線などの準備もまだ整っていない状況ではあるが、今後は島内での卸販売や流通を視野に入れた商品規格を設計し、将来を見据えた販路の拡大とプロモーションを支援していきたい。
 なお、この製品のブランディングは「畳屋の嫁ができる事」を相談者の奥さまが真剣に考えた成果でもある。畳の良さを多くの方に届ける事をコンセプトに、今も継続した相談が進行中である。問い合わせは本原畳店、電話0980(87)0215。
(県よろず支援拠点コーディネーター・池淵功寛

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

商品(雪駄)


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