支援事例「台風の工場被害 修繕したい」
認定農業者へ融資可能
◆ 企業名 ゆめじん有限会社
◆ 業 種 化粧品製造業
◆ 所在地 今帰仁村
◆ 資本金 1千万円
◆ 創 業 1997年
◆ 従業員 10人
【相談】
昨年8月の台風6号の影響で、ダメージを受けた生産工場の躯体(くたい)の修繕が必要になり、改装工事に使える補助事業や活用できそうな融資制度があるかどうか相談したい。
【回答】
ゆめじん有限会社は自然豊かなやんばる(本島北部地域)の今帰仁村にある。長年、農薬無使用、化学肥料不使用の畑づくりからこだわったハイビスカスを栽培している。オーガニック栽培されたハイビスカスから抽出したエキスを原料に、スキンケアやヘアケア製品を開発し、製造・販売している。
諸喜田栄代表は、昨年の台風被害と老朽化した工場の修理に活用できる融資制度や補助事業がないか相談に来られた。工場の一部に雨漏りがあり、浸水による二次的な被害も起こりえるので修繕の必要があるとのことだが、自己資金だけでは対応できない。
複数の補助事業や融資制度などを説明し、相談回数を重ねる度に相談者の農業に対する強い思いが感じられた。農業を軸にこの会社は作られたとの考えが根底にある。今帰仁村より「認定農業者」の認定も既に取得されている。
認定農業者制度は、国が農業経営に意欲のある事業者を「認定」することで、経営改善を目的として農業にかかる必要資金の借り入れや融資残高への補助を受けることが可能な制度である。だが同社が取得されていた「認定」は、融資や機械購入の補助を受ける目的を記載していない計画書となっていた。
そこで「認定」の取り直しを提案した。内容は長期の事業計画の整理と、会社の方向性を社内で共有した計画書を基に認定を取得することである。そうすれば認定農業者を対象にした融資制度や補助事業の活用が可能になる。もちろん、それを利用するためのサポートも行っていきたい。
課題もまだ多いとのことだが、徐々に狭き門が開き、描いていた方向へ進みつつある。会社のために!と毎週相談に訪れている前向きな諸喜田代表を今後も応援していきたい。
問い合わせはゆめじん有限会社、電話0120(48)7958
(県よろず支援拠点コーディネーター・石垣博也)
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