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支援事例「県産キンメダイの全国展開目指す」

令和 4 年 6 月 26 日 沖縄タイムス経済面掲載

事業計画練り設備投資

 ■ 企業名 株式会社 丸新水産
 ■ 業 種 卸売業
 ■ 所在地 糸満市
 ■ 資本金 60万円
 ■ 創 業 2021年2月
 ■ 従業員 3人

【相談内容】
 沖縄近海でとれた鮮度の良い良質なキンメダイを安定した市場で販売、展開していきたい。その目標達成に向けて、必要な資金を調達するための融資を受けるためにやるべきことは何かを教えてほしい

【回答】
 漁師歴40年の相談者の父親は県内では数少ないキンメダイ漁を糸満市で年間取り組み、東京築地市場へ出荷してきた。しかし、コロナ禍の影響で飲食店での需要が激減し、出荷が止まり、高級魚であるキンメダイの需給バランスが崩れ、価格の不安定化、経営に大きな影響を受けることになった。
 代表の新垣昇司さんら兄弟姉妹は、父親のとる高品質のキンメダイを全国へ広めていきたい、良い商品を地元市場も含め最適な市場へ出したい、加工も含め安定的な販売を確保したいとの思いで販売会社を創業することにした。
 主な事業目的は鮮魚の卸と加工販売である。最初の相談は銀行からの創業融資がうまくいかないという内容だった。準備に時間をかけられる余裕もなく創業したため、事業計画書の策定や営業先の選定なども整理されていない状況であった。複数のコーディネーターが事業計画のブラッシュアップ、財務面での情報整理、また販路拡大のための情報発信の手法等についてアドバイスを行った。
 時間はかかったが、何度も相談を重ねてプライオリティー(優先順位)を整理しながら実行。結果的に銀行から無事に融資を受けることができた。おかげで鮮魚加工場と事務所の設置ができ、また移動販売も行える設備投資が行えた。
 現在は卸事業の他、すしの注文販売や移動販売を展開している。口コミも増え、直近の土日のすし販売数も1日100パックまで伸びている。県内の飲食店への卸販売も徐々に拡がり、目標としてきた地産地消も進んでいる。
 若い兄弟姉妹で会社を運営しているが、「父のキンメダイを全国へ広めていきたい」という情熱と行動力がある。達成できるように引き続き応援していきたい。問い合わせは丸新水産、電話090(6899)6545。
(県よろず支援拠点コーディネーター・石垣博也)

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e12268561.html


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