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支援事例「鯛(たい)だし沖縄そば店を始めたい」

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令和 2 年 8 月 23 日(日曜日)沖縄タイムス 経済 7 面掲載

住宅地に店 集客へ発信

 ◆ 企業名 鯛だし沖縄そば 磯ノ宮
 ◆ 業 種 飲食店
 ◆ 所在地 那覇市具志
 ◆ 資本金 個人事業
 ◆ 創 業 2019年
 ◆ 従業員 1人

【相談】
 仙台の「鯛だしそば磯ノ宮ラーメン店」で修業した技術を生かして、鯛だしをベースにした沖縄そばの店を始めたい。店舗の経営経験は全くないので創業のノウハウや、店づくり、集客方法などを教えてほしい。

【回答】
 昨年6月に初めて相談に来られた我如古盛和さんは飲食店経営は初めてという。鯛だしの沖縄そばは珍しく、おいしさと希少性は強みにできると感じた。しかし立地が住宅地の民家の2階と、集客には不利な場所である。金融機関からの紹介でよろず支援拠点を紹介されたのだが、創業資金もこれから借り入れ交渉になるとのこと。そこで事業計画書を策定して融資を申し込むことをお勧めした。
 まず顧客を惹きつけるメニューを考案。定食は鯛だし沖縄そば・鯛めし・本ソーキ・漬物とコーヒー付き、鯛めしはそばの鯛だしをかけて食べる。楽しさが加わった独自性のあるメニューが完成した。ただし、原価率や食品ロスを減らして利益を生まなければならない。それを元に売価を設定して損益分岐点を割り出し、売り上げ目標を決めた。売上計画と集客プランをたて、事業計画として金融機関へ提示して融資を申し込んだ。開業届け出や会計ソフト、店の厨房設備や消防法への対応など、もろもろの開店準備を進め、予定より遅れて11月に開業した。

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鯛だし磯ノ宮定食

 住宅地にある店へ集客するため、スマホ検索できるグーグルマイビジネスを登録。そのウェブサイトをインスタと連動し、画像を毎日更新するなど積極的な情報発信に努めた。知人にはチラシ配布、近隣住宅にはポスティングを実施した。その結果、地元客や観光客が来るようになった。
 しかし今年の春先から新型コロナウイルス感染症の拡大で売り上げが激減。事業の継続を図るため、国・県・市によるコロナ対応の支援策や融資制度を活用したほか、地域に根差した安全な店であることをより積極的に発信した。7月には「那覇市ちむぐくる応援事業」に参画し、生活困窮者へ定食を200食以上無料提供した。よろず支援拠点では引き続き我如古さんの挑戦を応援したい。問い合わせは鯛だし沖縄そば
磯ノ宮 電話090(3797)3155。
(県よろず支援拠点コーディネーター・大和田邦治)


詳しくは >> https://yorozu.ti-da.net/e11653307.html

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