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支援事例「ラベル見直し販路拡大したい」

令和 4 年 11 月 27 日 沖縄タイムス経済面掲載

根拠の情報提供大切に

 ■ 企業名 有限会社エバ・グリーン
 ■ 業 種 製造業
 ■ 所在地 那覇市
 ■ 資本金 1千万円
 ■ 創 業 1983年
 ■ 従業員 5人

【相談内容】
 沖縄の薬草を使った青汁が、(今年または昨年)県健康産業協議会から「ウェルネス・オキナワ・ジャパン(WOJ)」の認証を受けたが、消費者に誤認されないよう食品表示法に基づいてラベルの修正を求められた。修正後の販路拡大のためネーミングも含めてアドバイスを受けたい。

【回答】
相談者はこれまで沖縄の天然素材を使い生活空間の中で安心して使える除菌、消臭雑貨を中心に製造販売してきた。今回開発した「FLORA(フローラ)」は、沖縄県産の長命草、人参葉、島クワ葉、緑茶に、ドクダミ、有胞子性乳酸菌とビタミンCを加えパウダー化した商品である。開発者は会社の強みでもある環境部門技術士である。
 健康食品の表示義務に関しては県健康産業協議会の専門家に指摘していただいた。売り上げに直結するデザインやキャッチコピー等は、市場を定点観測してきて商品開発の変化を伝える立場として、よろず支援拠点がアドバイスをした。
 「FLORA」は腸内フローラとして最近よく使われる言葉だが、消費者を限定してしまう可能性があるため「沖縄野草青汁」に変更した。今は大手製薬会社も広告に頼らずターゲットを明確にして結果を予測させる言葉を選んでいる。ラベルをデザインする側は発注者の意向を聞くだけでなく、競合商品を観察し、消費者の立場から提案しなければならない。
 健康産業協議会の専門家から参考になる情報提供もあった。健康市場ではエビデンス(根拠)が求められていること、小規模事業者が多い沖縄ではエビデンスの情報提供を行えていない企業も多いとのこと。

沖縄野草青汁のパッケージ

 商品ラベルで伝えるだけでなく、エビデンスを明確に伝えるために健康産業協議会は心強いパートナーだ。沖縄の地域特性の強みも生かした視点もあるブランド化のための審査(WOJ)は高いハードルを設定している。それに認証された「沖縄野草青汁」の商品価値は高い。認証を踏まえ、引き続きブランディングを支援していきたい。
問い合わせはエバ・グリーン、電話098(886)5656。
(県よろず支援拠点コーディネーター・嘉数純)

 ※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e12388416.html


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