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支援事例「すべての島で水泳指導を提供したい」

令和 5 年 9 月 10 日 沖縄タイムス経済面掲載

目的を軸に計画書作り

 ◆ 企業名 KIKU SWIMMING CLUB
 ◆ 業 種 サービス業
 ◆ 所在地 糸満市
 ◆ 資本金 個人事業
 ◆ 創 業 2023年

【相談】
 「公認上級水泳教師」資格を活用して、糸満市を拠点に本島から離島エリアまで、水泳指導を提供したい。創業準備は何からしたらいいのか分からないので相談したい。

【回答】
 福島県出身の菊田和男氏は2003年に念願だった沖縄へ移住した。世界に誇れるほどきれいな海に囲まれた沖縄では意外にも泳げる人が少ない。沖縄県における水泳の普及に貢献したいと起業を決意した。
 スイミングスクールや、リゾートホテルのマリン事業でさまざまな経験をされ、県内の水泳やマリン事業の状況は把握している。だが、自分が思い描くビジネスモデルをどの様に進めて行けば実現できるのかわからないということで、よろず支援拠点に相談に来られた。
 初対面の菊田氏は、真っ黒に日焼けした健康そうなお顔だったが、どこか不安そうなご様子。そこで、まずは菊田氏のこれまでの経験や、開業の動機などを伺っていった。すると、県内でも数人しか登録者がいない「水泳上級教師資格」を所持し、水難事故防止のための「着衣泳訓練士資格」の登録は県内でご自身ただ1人、また、県勢初のアーティスティックスイミングの国体代表選手を輩出するなど、驚嘆する経歴が出てくる、出てくる!
 「すべての島に水泳指導を」というミッションが既に固まっており、よろず支援拠点としては、事業計画書の作成を提案した。計画書を作成しながら、場所・ターゲット・集客手段等の課題についてその都度相談を重ねて明確化していった。新しい活動を知っていただくためのチラシ作成では、菊田氏の経歴や資格等を明記する事で見る側に安心感を与える事をお伝えし、チラシに掲載するトビウオをイメージしたロゴ=写真=も出来上がった。

トビウオをイメージしたロゴ

 今では離島での水難訓練の実施やスポーツツーリズムのサポートなど、活動の幅を着実に広げている。
 ロゴマークのトビウオのように、上昇気流に乗って飛翔(ひしょう)する菊田さんを応援し続けたいと思う。
 問い合わせはKIKU SWIMMING CLUB、電話090(3797)6661。
(県よろず支援拠点コーディネーター・小松崎愛)

 ※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e12583090.html


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