支援事例「県外へ販路開拓したい」
まず県内での浸透が先
■ 企業名 株式会社ぬくmori
■ 業 種 飲食業、小売・卸業
■ 所在地 宮古島市
■ 資本金 100万円
■ 創 業 2018年
■ 従業員 4人
【相談内容】
宮古島の天然素材を使った「洗顔せっけん」や多良間島産黒糖を配合した「オリジナル黒糖コーヒー」の商品を開発した。今後、県外へ販売したいと考えている。販路開拓のノウハウについて教えて欲しい。
【回答】
宮古島市城辺でカフェ「nuis(ニュイス)」を経営する砂川丈見さん(41)。大学進学を機に上京して就職、結婚。地元に帰ってくる気はなかったが、母校・城辺中の閉校で校歌が消滅する失望感や、地域に子どもたちがいなくなるという危機感を持ち、「城辺に恩返しがしたい」と4年前に帰郷した。
カフェの大きな窓の外には牧草畑と空が広がり、ソファに腰かけ、おいしいコーヒーが堪能できる憩いの場として評判のお店。また、砂川さんは、島の豊富な農産物を生かしオリジナル商品の開発に取り組み、宮古島の塩、黒糖、アロエ、パパイア、月桃などを配合した泡立ちの良い「nuis洗顔せっけん」や、多良間島の黒糖をブレンドした、ほどよい甘みと香りを感じる黒糖コーヒーを開発した。
評判がいいので、県外展開を模索したいと相談があった。そこで昨年月と今年3月に中小機構主催の「守礼門商談会」に参加するようアドバイス。県外流通バイヤーとの商談に臨んだが、商品のクオリティーは認められたものの、バイヤーから「この商品は、沖縄県内で売れているのか?」という質問に戸惑った。まず、県内で評価されてこその県外販路だ。これが必須であることに気づいた。故郷への思いが込められ、地域に愛される商品であるのは間違いない。それを伝えるストーリーをしっかり作り込むよう助言した。
その後、今年6月に県内の小売店舗と商談できるように手配した。うるマルシェ、ハッピーモア市場との取引がスタート。沖縄物産企業連合が展開する「浦添パルコシティ店」は「前向きに検討」とし、県内市場で販売できる道筋ができた。今後も宮古島の天然素材と、人の温かさを生かした商品とサービスを提供したいと奮闘する「ぬくmori」をサポートしていきたい。問い合わせは同社、電話0980(77)2154。
(県よろず支援拠点コーディネーター・池村博隆)
※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。
詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e12279292.html
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