支援事例「塩水 製造販売は可能か」
令和 2 年 3 月 22 日(日曜日)沖縄タイムス 経済面掲載
品質基準クリア 商品化
◆ 企業名 ゼロパワー研究所
◆ 業 種 製塩製造
◆ 所在地 名護市饒平名129番地
◆ 資本金 非公表
◆ 創 業 2019年
◆ 従業員 非公表
【相談】
沖縄の特別な場所で海水を採取し、丁寧に低温でじっくりと煮詰めて作った塩水が、体のゆがみから来る疲れや精神的疲労感をほぐしてくれるので、これを商品化し、健康な方を増やしていきたい。製造販売についてのアドバイスがほしい。
【回答】
ゼロパワー研究所の富岡利恵代表は、特別な場所で海水を採取し、塩水や塩を丁寧に作っている。ストレスで緊張した筋肉は体のゆがみを生じさせ、精神的にも苦痛を感じさせる。この自然の塩を摂取することで、凝り固まった筋肉の緊張が解けると言う。これを販売するためには、どのような製造方法や販売方法が認められるのかという相談であった。
独自の研究と調査に基づき海水を厳選して製造した「リラシオ」は、イタリア語で「解放」を意味する「リラシオ(Rilascio)」が由来。さまざまなストレスからの「解放」の実現を目指して作った。もう一つの「安心」という製品名は、漠然とした不安が消え、安心感に包まれている状態の実現を目指して作ったと言う。
話を聞いただけでは、一般の消費者は信じがたいと思うかもしれない。そこをどう表現するかが大事である。まず、これらの商品が法的にどう分類されるのか、清涼飲料水なのか、調味料なのかなど、所轄の保健所への確認を勧めた。体に入れるものだと清涼飲料水と同等の品質基準が必要で、その基準を満たす充填メーカーによって安心・安全を確保しなければならない。
また商品を消費者に届ける販売戦略を整理した。パッケージデザインにこだわりを表現し、ターゲットを引きつけることが必要である。また、容器、パッケージ、販売価格についてもアドバイスさせていただいた。さらに、保健所の回答を踏まえ、県内で塩水を充填可能なメーカーを紹介。塩水の生菌数を確認し、基準をクリアできるように準備することなどを提案した。
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