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支援事例「他県へ店舗展開で利益増やしたい」

令和 4 年 7 月 3 日 沖縄タイムス経済面掲載

近県出店でコスト抑制

 ■ 企業名 KRUSTEAZ(クラステーズ)
 ■ 業 種 飲食店運営
 ■ 所在地 北谷町・山口県岩国市
 ■ 資本金 300万円
 ■ 創 業 2017年
 ■ 従業員 9人

【相談内容】
 北谷町に本店を置くカフェhalihali(ハリハリ)は、来店客の95%が米軍基地関係者で米国人に人気のパンケーキ店である。昨年10月に山口県岩国市へ2店舗目を出店し売り上げは拡大したが、必用経費が増え利益はあまり伸びていない。利益を上げる対策として3店舗目を他県へ出店したいのでアドバイスが欲しい。

【回答】
 代表者の八波直栄氏は沖縄と山口に2店舗を展開しているが、コロナ禍で売り上げは不安定である。売り上げと利益の増加を目指し、米軍基地のある青森県三沢市か長崎県佐世保市に3店舗目の出店を考えているという。
 三沢市は在留米軍人が多いので売り上げの拡大は期待できるが、遠いためオペレーションが難しく、移動費や原材料の輸送コスト増が予想される。一方、佐世保市は岩国市より在留米軍人が多いので同じく売り上げ拡大が期待できる。沖縄県からは長崎県の方がコスト面を抑えられ、オペレーションも容易と思われる。また、昨年法人化したばかりで経営基盤を強化する時期でもあり、コスト管理は重要である。また店舗間交流も可能で人材の教育もやりやすい。佐世保市の方がメリットは大きいとアドバイスした結果、長崎県へ出店することになった。
 岩国市出店の際には山口県よろず支援拠点との連携ができたのと同様、今回は長崎県よろず支援拠点から地域の情報を得ることができた。佐世保市を訪問し候補物件を視察、米軍基地から車で約15分、既存店の約2倍の52坪、駐車場は10台という好立地の物件に出会えた。出店場所のめどがつき、資金調達に向けた事業計画書策定の相談に対応している。北谷町商工会経由で佐世保市の建築業者を紹介してもらい、そこから内装や設備等の各業者を紹介してもらうことができた。さらに経営管理人材の確保と運営体制の強化を提案している。佐世保店は今年9月開店予定で開業準備を進めている。

佐世保市のカフェhalihali出店予定地

現在も新型コロナウイルスの感染再拡大など、経営環境の予断は許されない。積極的に県外への事業展開する相談者を引き続きサポートしていきたい。問い合わせはクラステーズ、電話098(989)0333。
(県よろず支援拠点コーディネーター・大和田邦治)

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e12274016.html


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