支援事例「工房再開に向けてのアイデア」
令和 2 年 7 月 26 日 (日曜日) 沖縄タイムス 経済 9 面掲載
視点変え 仕組見直す
◆ 企業名 PGO glass art okinawa
◆ 業 種 ガラス工房
◆ 所在地 名護市
◆ 資本金 非公表
◆ 創 業 2014年
◆ 従業員 非公表
【相談】
コロナショックからいまだ立ち直れずにいる。6月の工房再開を予定していたが、コロナ休業期間中に電機系統にトラブルが起きたため、再開のめどがたたず、「無期限休業」となっている。再開に向けてのアドバイスが欲しい。
【回答】
代表の仲本庄吾氏のフェイスブックにはお客さまに向け次のようなメッセージが掲載されている。「ガラス体験ご予約頂いていたお客様、ご注文頂いていた業者様、ご来店頂いたお客様には大変ご迷惑お掛け致します。本当に工房再開出来るのか?生活や家族のこと…この先の不安と焦りしかありません。でも、たくさんの方に励ましや応援をもらい、支えて頂いている皆さんに『感謝!』の気持ちでいっぱいです。1日も早い工房再開を目指して、前向きに進んで参ります」。
新型コロナウイルス感染拡大によってメインの観光客が大きく減少し、売り上げも激減した。そのため相談者は3つの課題を背負うことになったという。
1.コロナという社会的な課題
2.炉の電気系統の故障による物理的な課題
3.目の前の生活の課題―である。
それぞれ大変だが、見方を変えてみると、コロナのおかげでいま一度考えるタイミングとチャンスをいただいたと捉えることもできるのではないか。フェイスブックに寄せられたたくさんのコメントを通して、やるべきことや新たな仕組みのヒントも得られる。
一つずつクリアしていくために、まずは2の炉の故障という物理的な課題に対し、対応できる県内業者につなげることで対応した。次に1のコロナによる観光客の減少が続く中で、今後回復した時のために今すぐやれることを企画してみる。そして3の目の前の収入を得るための仕事を通して、改めて本業の活路へとつなげて工房再開へ動きだすことができる。
手作りガラス体験を通してユーザーが求めているものは何か、沖縄に来なくてもできることと来ないとできないことは何か。来る前に得た情報を、来た時に最大化してあげることが喜ばれるのではないか。新たなリピーター作りと、この機会にこれまでのファンといま一度つながり続ける事の大切さを認識し、再開へ向けた新たな商品開発へと取り組み始めた。(県よろず支援拠点コーディネーター・渡具知豊)
※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。
PGOの仲本庄吾代表
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