支援事例 `「うらそえ織」を県外に`
商談会参加 販路へ収穫
◆ 企業名 うらそえ織協同組合
◆ 業 種 製造業
◆ 所在地 浦添市
◆ 資本金 組合
◆ 創 業 2017年
◆ 従業員 11人
【相談】
蚕がつくった繭から糸を挽き、染め、織りまで一貫して行う「うらそえ織」は、浦添市のブランドとして知名度も徐々に上がってきた。今後、県外販路の可能性を探るため市場動向の把握やバイヤー商談会への参加も検討したい。
【回答】
浦添の「島桑」を使い、栽培から養蚕、糸ひき、染色まで全て市内で行い、地域ブランド化された手織り工芸が「うらそえ織」である。2006年の織子育成事業から始まり、2017年にうらそえ織協同組合が設立された。同組合は設立当初からよろず支援拠点に度々来所して相談を重ね、課題解決の糸口を探り、乗り越えてきた。
その積み重ねと前向きな姿勢が認められ、浦添中学校の学校制服に「うらそえ織」が採用されることが決定した。地元で足場を固めながら県内の販路開拓に取り組んでいる。今回、代表理事の親富祖幸子さんから県外販路開拓についての相談があった。
それを受けて、よろず支援拠点からの今回の提案は、県外の状況を知るための視察と商談会への参加である。首都圏トレンドを直に感じるため、東京ビッグサイトで開催される「東京インターナショナルギフトショー」やファッション&デザインの展示会「rooms」の視察、銀座わしたショップでは「かりゆしウエア」の販売状況を担当者から直接聞くことなどを提案した。
実際に視察を終えた親富祖さんからは「多くの刺激を受けた。データに基づくかりゆしウエアの販売や銀座のお客さまの嗜好(しこう)性を学び、今後の課題が明確になった」との感想があった。
また、今年2月の中小企業基盤整備機構沖縄事務所主催「守礼門ライフスタイル雑貨商談会」へも参加し、東京のセレクトショップの2社と商談を行った。実際の成約には至らなかったが、「目からうろこのアイデアをバイヤーからいただき、商品開発に取り組んでいる」との報告があった。
提案を実行したことで、確かな収穫があり県外販路開拓に大きな1歩を踏み出したと言える。問い合わせは、うらそえ織協同組合 電話098(988)4459(https://urasoeori.or.jp/)
(県よろず支援拠点コーディネーター・池村博隆)
※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。
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