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B.LEAGUE 再出発へ。

2020年3月27日。あらゆるスポーツが中止・延期となる中、"B.LEAGUE 2019-20シーズン"の全試合中止が決まった。事実上のシーズン終了。

とても残念で仕方ないが、この状況下では致し方ない決断である。しかし、いつまで悔やんでも変わらないこと。切り替えて来季(2020-21シーズン)のB.LEAGUEがどれだけ楽しみになってくるのかを、皆さんに知っていただきたい。

強豪ひしめく東地区

シーズン中止と同時に、来季についても発表された。降格なし・昇格2クラブとし、B1所属20クラブ、B2所属16クラブで翌シーズンを戦うことが決まったのだ。

B1はこれまで18クラブが3地区に分かれてリーグ戦が行われており、各地区の順位上位2クラブ+ワイルドカードよって行われるCS(チャンピオンシップ)でリーグ優勝を争うというレギュレーションで行われていた。シーズンでは同地区クラブとの対戦が多いため、リーグ全体でみると力のあるクラブでもCSに進めないクラブも出てくることがあったのだ。

今季の順位表を見ると、東地区4強・中地区1強・西地区2強という構図になる。特に東地区は激戦区と言われ、1位のアルバルク東京も同地区対戦成績は8勝7敗。数字からみてとれるように、東地区には強豪がひしめき合っているのだ。

過去のデータからも分かるように、B.LEAGUEが発足して以降、リーグ優勝クラブはすべて東地区だ。かねてより3地区制度を問題視する声もあり、地区ごとの戦力差のバラつきが問題となっていた。

2020-21シーズンへの期待

そんな問題が解決されるかも…と噂されるのが来季のフォーマットである。前述の通り、来季はB1が20クラブによって構成されるため、これまでのような3地区制は難があると考えられる。では、どのような策が考えられるか…。

①10クラブずつの2カンファレンス制
 20のクラブを地区ではなく戦力によるカンファレンスとして分ける。例えば前年度順位より交互に分けていく。
※B.LEAGUEの順位決定レギュレーションに準ずる。

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 カンファレンス名はオールスター時のチーム分けの名から引用したが、このように前年度の順位によって割り振り、各カンファレンスを10クラブとし、同カンファレンス4回戦総当たり・他カンファレンス2回戦総当たりの計56試合による順位決定を行う。各カンファレンス上位4クラブでプレーオフを争いトーナメント方式でリーグ優勝を決める。
 試合数はこれまでと比べ4試合少ないが、五輪延期やアジア杯予選を考慮したが、これまで同様60試合に調整することも可能。いずれにせよ、このようなカンファレンス分けすることによって戦力差のバラつきが抑えられ、従来とは変わったプレーオフが楽しめる可能性もある。

②全20クラブ3回戦総当たり制
 全てのクラブが1つの順位軸に収まるよう、3回戦ずつ計57試合とする。これにより生まれるメリットはいくつかある。

1 . シーズン優勝を決める
    これまでは各地区の優勝クラブに 10,000,000円の賞金としていたが、Jリーグのようにシーズン優勝を決め、優勝クラブへの賞金の総額があがる。
2 . 総当たり3回戦ずつなので対戦成績が被ることがない
 これまでは1-1/2-2/3-3など同成績が生まれた。考え方にもよるが、これを白黒つけることができるのだ。互いのプライドの問題だけではなく、順位決定の際にも見分けがつきやすくなる。3クラブ以上の同率の場合はこれまでどうようのフォーマットによって分けられる。
3 . 全クラブが平等に総当たりで戦える
 ここが最大の革命点である。全20クラブが総当たりで対戦することにより、より忠実な順位付けがなされる。これはこれまでの地区ごとによって生まれる戦力のバラつきを一気に解決することができる良案であると考える。

ここまでで述べた2つの案だが、いずれも懸念点が挙げられる。
 まずは、クラブによってH/A(ホーム&アウェー)の差が生まれることだ。
1案の方では互いの試合数が偶数のため分け合って試合を行えば問題ないが、他カンファレンスとの対戦では1試合ずつ分けるとなると試合日程の問題が生じる。そのため従来通り、少々不公平にはなるが他カンファレンスとの試合はどちらかのホームでの開催となることが望ましい。しかしこれは、ホームゲームの数を均等にすることで平等性が保たれるだろう。
2案の方では3試合の総当たりとなるため、2H1A or 1H2Aでの開催が望ましい。また、どうしても均等にはならないため、前年順位の上位10クラブが1試合を多くホームゲームを行えるという策になるだろう。またこちらは3試合となるため、試合日程の調整が難しくなるだろう。
 2つ目の懸念点は、各クラブの遠征費が増えることだろう。これまでは地区ごとの試合が多かったため、遠征にかかる費用もあまりかからないよう試合を組むことができた。しかし、この2つの案にすることにより、全国各地で試合を行うため遠征にかかる費用がこれまでよりも高くなることが予想される。この点は、クラブ・リーグが資金を出し合い"一枚岩"となって解決することはできないだろうかと考える。


いずれの問題も、これまで検討されたことはあったのかもしれない。その結果によるこれまでのシーズン。それが今回の社会情勢によって変革されようとしている。

我々ブースターも「選手、クラブ、リーグが一枚岩」となり、従来の問題が解決された新たなB.LEAGUEのシーズン開幕を望んでいる。

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