KER試験対策はここから①
いやーー、焼きりんご食べたいですねぇ!!!笑
そんな季節になってまいりました。
先日お願いしておりました、
KER試験のサンプル問題集『Esperanto de nivelo al nivelo』、
もうダウンロードしておられますでしょうか?
まだの方はここをクリックしてから
平然と「はい」と答えましょうそうしましょう。
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えっと、じゃまず内容の確認です。
1ページ目は、これは中表紙。
「ESPERANTO DE NIVELO AL NIVELO」って書いてるかな?どうかな?
VALIDA ĜIS NOVEMBRO 2016(2016年11月まで有効)の文字が気になりますが、まあ、いいでしょう。
先に進みます。
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で、3ページ目がENHAVO、つまり目次です。
今回はこれをひとつずつみていきましょう。
「ENKONDUKO, p4-6」
導入部、これはこの本の説明とKER試験の歴史や仕組みが書かれてるところです。歴史や仕組みについてだけじゃなくて、思いなんかも書かれています。ちょっと難しいからここは飛ばしてもいいでしょう。読んでもいいけど、読まなくてもいい。読んだら点数があがるとかいうものでもないと思います。
ただ、p7-9に試験の制限時間と点数配分が書かれています。
これには(わからないところもあると思いますが)目を通しておいて良いでしょう。
(B1を受験するひとはp7です。)
「TEMARO POR LA PAROLA KAJ SKRIBA EKZAMENOJ, p10-15」
でつぎはテーマ集。
tem-aro(テーマの集合体)ですね。
te-maro(お茶の海)じゃないですよ。
(こんなこと書くとぜったい「temaroに住んでるvivaĵoはなーんだ?testudoでしたー」みたいなこと書きたくなる方がいらっしゃると思いますが、気を付けたいものですね。わたしは、気を付けたいと思っています。)
話をもどします。
このTEMAROっていうのは、実は結構重要な箇所です。
っていうかかなり大事。
ここには筆記試験と口頭試験で
どういう話題が取り上げられるかが書かれています。
この目次をみると、B1のテーマ集はp11-12ってすぐわかりますね。
目次便利!
だれが考えたんでしょうね、目次って。
(以下、項目に使われているローマ文字は小文字で書きます。)
で、さっそくで申し訳ないんですが、
実はこの目次、ちょっと抜けてるところがあります。
それが、p18-19の「lingvokonaj postuloj(要求される言語的知識)」。
どうしてこんな大事なものが目次から抜け落ちたのか謎ですが、ここには要求される文法事項が書いてあります。
ただね、これちょっと注意が必要で、B1の人がB1の要求内容だけチェックして、B2の内容はみなかったとすると、それはちょっとリスキーです。なんといっても、中表紙に書いてあるように、
VALIDA ĜIS NOVEMBRO 2016
(2016年11月まで有効)
...なんですよ。笑 まあそれは半分冗談として、ただ、正直なところよくわからないのですが、このサンプル問題集をみても、B1で要求される文法事柄だけではB1の問題、解けそうにないんですよね。(「解けそうにない」というのは「95%以上得点できそうにない」という意味です。合格は60%なので、それでもいいといえばいいんですが、そこは、まぁ、個人の選択です。)
個人的には、B1を受ける方にはこのlingvokonaj postulojのB1の範囲をみながら勉強しつつ、B2の内容もおさえておくことを強くお勧めします。
(B1で扱うとされる文法事項はp18、B2とC1はp19です。)
「parola ekzameno, p20」
これは口頭試験のことで、
このなかに面接試験とリスニング試験があります。
(2019年はこの口頭試験を下関市っていうところでやったんですが、ご存じの方いらっしゃいますかね、下関市。日本で初めての口頭試験実施だからいろいろがんばったんですが、当然トラブルもあって。まあそれはまた別の機会に沖縄とかで話しましょう!)
「ekzameno antaŭ la komisiono, p20-28」
ここは面接試験の問題。この面接試験っていうのがさらにふたつから構成されてるんですが、それはまた後日説明します。
(B1の面接試験についてはp20-22に問題文があります。)
「aŭda kompreno de sonregistraĵo, p33-38」
これはリスニング試験。なんと音声ファイルのリンクもあるので、実際にどういう感じか聴いてから問題を解くことができます。
(B1のリスニング問題はp33-34にあります。)
「skriba ekzameno, p39-58」
そしていよいよ筆記試験の問題集がでてきます。
(B1の筆記問題はp39-43にあります。)
で、この模範解答は、
「solvo de la skribaj taskoj, p65-72」にあります。
(B1を受ける人はp65-66に模範解答があります。)
リスニング問題の模範解答は、
「solvo de la taskoj de la aŭda kompreno」だから「p59-64」。
(B1のリスニング試験の解答はp59-60にあります。)
というわけで、
『Esperanto de nivelo al nivelo』、
今回は目次を見てまいりました。
いかがでしたでしょうか。
B2, C1は下位のレベルの内容をすべて含むため、C1の受験者は受験する級だけでなく、最初から最後まですべてに目を通したほうがよいと思いますが、B2の受験者もB1とC1の両方をみたほうがよいと思います。
問題はB1を受験するひとですが、
B1を受けるひとはまずB1の範囲をやって、つぎにB2レベルの内容にも対応できるようにしておくのが良いです。
わたしの知っている範囲で、公表できる範囲では、B1筆記試験の受験者で学習歴5か月で合格した方、B1口頭試験とB1筆記試験に学習1年未満でベテランを凌ぐほどの高得点で合格した方などがいらっしゃいます。でも相当がんばって時間を割いておられたはずです。個人的な意見ですが、日本語母語話者が短期間でB1に合格するのはまだ例外的な事例だと思います。そもそも、日本のエスペラント語学習者でCEFRに準拠したこのKER試験に注目する人自体が非常に少数なので、学習初期にこのKER試験に挑戦するひとたちはそれだけで既存の大多数の学習者とはまったく異なります。もう一度繰り返しますが、日本に住んでいるエスペラント語学習者でKER試験に挑戦する人はまだほんとに少ないです。だから、これに挑戦するひとたちはその時点で特別な存在です。KER試験開催を企画運営する立場から言えば、そういう特別な人たちと出会えるのだからそれだけでもKER試験を主催する意義があると思っています。
いまこれを読んで、KER試験受験を考えているみなさん、ぜひこの『Esperanto de nivelo al nivelo』を最大限活用して、6月20日、美しい海に囲まれた沖縄県でKER試験を受けましょう!
沖縄でのKER試験、公式サイトはこちらです。
最後にB1の受験者が印刷しておくべきページをリストにしておきますね。
「B1受験者が印刷しておくべきページ」
p7・・・時間と点数配分
p11-12・・・テーマ集
p18・・・B1の文法事項
p19・・・B2とC1の文法事項
p20-22・・・面接試験問題
p33-34・・・リスニング試験問題
p39-43・・・筆記試験問題
p59-60・・・リスニング試験解答
p65-66・・・筆記試験解答
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