超硫黄分子

先日のテレビ番組「カズレーザーと学ぶ。」をご覧になった方いらっしゃるでしょうか?(6月11日放送)
きっと今頃ブロッコリースプラウトがスーパーから無くなっているのでしょう。

番組内の二つ目のテーマにこのようなものがありました。
「ダイエット・日焼け・シミ・シワに効果的 昨年9月に発見!超硫黄分子を増やす最強食材!」
てな感じで、硫黄の重要性などの話、そして「超硫黄分子」の効果・効能についての話があったのですね。

そこで「超硫黄分子の効能・予防効果」としてこんな説明がありました。

ダイエットは当てはまりませんけど、その他の「日焼け・シミ・シワ、風邪(ウイルス性)、老化、がん抑制、アルツハイマー、心不全、脳卒中」「硫黄」というキーワードでグルタチオンマニアとしての自分はすぐにピンときました。

ほぼほぼグルタチオンと同じ効果・効能なのです。
グルタチオンにも硫黄が含まれていますから。
超硫黄分子というのはグルタチオンと関係があるのではないか?

で、調べたらやはりグルタチオンと超硫黄分子って関係があるのですね。
グルタチオン (GSH) からグルタチオンパースルフィド (GSSH) という超硫黄分子が生成することが分かっています。

超硫黄分子種による抗酸化作用を発見 ―フリーラジカルを消去して脂質酸化を抑制―

上記サイトの下の方の「用語解説」のところになりますが、このように書かれています。

『超硫黄分子種
硫黄原子が2個以上連なった構造をもつ化合物の総称。近年生体内での検出方法が確立され、タンパク質のシステインや抗酸化物質グルタチオンの超硫黄化を介して、酸化ストレス防御に重要な役割を担っていると考えられている。』

「グルタチオンの超硫黄化を介して…」なんて書かれていますね。
じゃあどうやったらグルタチオンが超硫黄化するのか?
わかりません。
いろいろ調べたんですけどわかりませんでした。
でも体にグルタチオンがたくさんあったら、超硫黄化されるのも自然に増えるでしょう。
素人のような考えですが。

超硫黄分子の抗炎症作用

ここにもグルタチオンについて出てきます。
この文章自体は専門用語が多く、「ザ・生化学」という感じで、生化学嫌いな自分の頭では理解が追いつきません。

「5. インフラマソーム活性化におけるグルタチオンおよび超硫黄分子の役割」
という章があります。

この最後にこのような事が書かれています。
『グルタチオンやその超硫黄体の減少が自然炎症の惹起に関与することを示しており,今後はさまざまな自然炎症性疾患や慢性炎症疾患に対して,外因性に超硫黄分子を補充するという新しい治療展開が期待される.』

「外因性に超硫黄分子を補充する」と書かれていますけど、この5章をがんばって読んでみると、外からグルタチオンを補充したときに炎症が抑えられたことが書かれているんですね。
IL-1βという強力な炎症性サイトカインが有意に抑制されたそうです。

ちなみに「図5D」を見てみると、グルタチオンの超硫黄体であるグルタチオンパースルフィド(GSSH)よりもグルタチオン(GSH)の方が血清中のIL-1β量は抑制されているようにみえます。
つまり超硫黄分子のGSSHよりもグルタチオン(GSH)の方が炎症を抑えているという結果なのですね。わずかですが。

ちなみにのちなみに「TNF-αの産生はグルタチオン投与により抑制されなかった」とも書かれています。
TNF-αは過剰に産生されると慢性炎症の原因となりますが、「腫瘍壊死因子」と言われているとおり、体内で細菌やウイルスなどによる感染を防いだり、腫瘍細胞が発生した場合に排除したりする働きをしてくれるものになります。
ですからTNF-αを無駄に抑制するのは良くないのですね。
グルタチオンではそういう余計なことはしないよってことです。

さて番組ではおもしろい知見も紹介されていました。

「ウイルスと超硫黄分子が反応して(ウイルスが)超硫黄化すると、ウイルスの構造が変化して無毒化される」
とのことなのです。
呼気にも超硫黄分子は含まれており、実は呼吸をしているだけでウイルスをやっつけてくれるそうなのです。

また体内に超硫黄分子がないと、マウスの実験ではすぐに死んでしまうそうです。
たった数個のウイルスだけでも死んでしまうとのことです。

超硫黄分子がないと免疫系も正常に作用せず、また呼気からも超硫黄分子が出なくなるので、両方の影響で弱ってしまうのではとのことでした。

呼気に超硫黄分子が含まれているとなると、マスクのこともどうしても考えてしまいますね。
マスクしないで自然に呼吸をしていたら、超硫黄分子が効率よく自分の周囲に拡散して、自分周囲のウイルスをやっつけてくれるでしょう。
でもマスクをしていたら、マスクのフィルターくらいは通過するでしょうが、超硫黄分子は広く拡散しなそうです。
つまりマスクをみんなしていると、空間にウイルスがうようよたくさん居続けるということになりますね。

またワクチンという強力な酸化物質を体に入れれば、体内のグルタチオンは消費してしまいます。
つまり超硫黄分子の生成も激減するでしょう。
となれば、体内の超硫黄分子も少なくなるし、呼気から出る超硫黄分子も少なくなる。
当然ウイルスに対する防御能力も弱まることになります。

ワクチンによる免疫系への影響から、免疫学的に感染症に弱くなるという考え方・説明もできますが、超硫黄分子を考えても説明できそうです。

グルタチオンを定期的に補充している方は上記にあるとおり超硫黄分子であるグルタチオンパースルフィド(GSSH)も増えていると考えられます。
ですから、慌ててスーパーにブロッコリースプラウトを買いに走る必要はないかと思います。

もちろん自然な食品から補充できた方が良いのですが、ブロッコリースプラウトは食べ過ぎると、不健康に体重減少が起きてしまうようなので注意が必要です。
ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンという成分が過剰摂取すると悪さしてしまうようです。

結局はグルタチオン摂取していて正解だったという話です。
番組内ではグルタチオンの「グ」の字も出てきませんでしたけど。

今ならTverで無料で観ることができますのでぜひご覧ください(6月18日21:59 まで)。
って、番組の最後によくある宣伝みたいになっちまいました。
https://tver.jp/episodes/epnyd1xxv5

無駄に医療機関の食いものにされないように、自分でできるケアなど役にたちそうな情報を大公開していきます。