鎌田實(1948年~)という地域医療のエキスパートがおられます。その彼は1歳10カ月で個人タクシー業の養父と養母に育てられることになりました。真面目にコツコツと働き、病弱な妻の入院費を稼いで、一切、贅沢はせず、妻と實さんのために生きた人だそうです。その父と鎌田さんのお話です。
随分前に生徒対象の新聞で私が紹介したお話なのですが、それが本からなのか、ネットの記事からなのか、出典は分かりません。それでも、ご本人がいろんな場所でいろんなお話をされている内容と齟齬はなさそうです。
養父岩次郎さんのことを書いたこんな記事を見つけました。その抄出です。
一時期は養父を呪った鎌田實さんですが、養父の岩次郎さんとは出会うべくして出逢った「運命の人」だったのだなと思いました。「産みの親より育ての親」とか…。天のなせるわざか、二人が磁石のように引き合う何かを持っていたか、不思議な邂逅いとその人生に、ただただ胸を打たれるのです。 養父岩次郎さんは、自慢の息子を置き土産として88歳で亡くなりました。
※画像は、クリエイター・穂高 岳さんの「田舎の春の風景に癒されます。」の1葉をかたじけなくしました。養父岩次郎さんは、ひょっとしたら鎌田實さんの「道祖神」だったのではないかと思いました。お礼を申し上げます。