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No.671 誰もが思いを抱いて見送る今日が、確かな明日につながるように。

「世界の人口は、1分に137人、1日で20万人、1年で7千万人、増えています。世界中で、1年に6千万人が亡くなり、1億3千万人が産まれます。貧富の拡大、温暖化など問題が山積です。石油の枯渇が近づき、表土と森が失われています。水と食料が、病院と学校が不足しています。人の生活が、太陽と地球からの恵みを、超えそうです。戦争なんかしている場合ではありません!独り占めでなく、分かち合って、共に生きなくては。今、生きてる。それだけで奇跡的なことなんだ。ヒトも動物も植物も、全宇宙で唯一の、137億年の中の一瞬の生命なんだよ。」
 
その徳江実さんの子ども向けブログにあった「世界の人口」(2016年12月)の試算によると、実に73億6774万人を超えていました。毎年数千万人ずつ人口が増える勘定です。しかし、美しかった私たちの地球は、今や温暖化、環境破壊、砂漠化、汚染、食糧危機、地域紛争等で住みにくい星になりつつあります。
 
ウィズコロナに象徴されるように、生活の形態や社会組織の在り方を見直して「分かち合って共に生きる星」にすることがいかに大切かを思う時、国益しか唱えない政治家の発想で、地球を守れるのだろうかという疑念を禁じえません。子々孫々に受け継ぐべき奇跡の地球であるはずなのに。
 
「世界の人口リアルタイム」なるページがネットにあります。どれほどの正確さや信頼性なのかはわかりませんが、予想数値にはみるべきものがあります。その初めの言葉に、
「世界の人口は、1分に156人、1日で22万人、1年で8千万人、増えています。
世界中で、1年に6千万人が亡くなり、1億4千万人が産まれます。
貧富の拡大、温暖化など問題が山積です。
表土と森が失われ農地が不足しています。
水と食料も病院や学校も不足しています。
人の生活が太陽と地球からの恵みを超えそうです。
戦争なんかしている場合ではありません!」
と書いてありました。少しずつ人口の増えていることがわかります。
 
先の徳江実さんの子ども向けブログの6年前の数字と、今日の世界の人口を比べると、
2016年12月の試算 73億6774万人
2022年10月の試算 79億3880万人
ということで、世界では、6年間で5億7106万人が増えています。21世紀は「食糧危機の世紀」とも言われていますが、それを裏付ける数字でもあるようです。
 
一方、我が日本の人口は、戦後増加を続け、1967年(昭和42年)には、初めて1億人を超えたそうです。しかし、2008年(平成20年)の1億2808万人をピークに、以後14年間減少傾向が続いています。今年2022年1月1日の日本の人口は、1億2322万人でした。「人生100歳時代」を標榜する日本が、14年間で約500万人も減少しています。
 
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、我が国の人口は2048年に9913万人と1億人を割り込むことが予想され、2060年には8674万人まで減少すると見込まれています。このような試算に学び、その年代別人口の推移を見極めながら、目先のことだけに追われずに日本国の50年の計を練る必要がありそうです。誰もが思いを抱いて見送る今日が、確かな明日につながるように。

※画像は、クリエイター・海のイドバタ会議/Ocean Evangelist守 雅彦さんの、タイトル「世界の中の日本」をかたじけなくしました。お礼を申し上げます。