見出し画像

No.864 還暦を迎える日本の高速道路

日本の道路の総延長は、2020年(令和2年)3月31には 1,281,793.6 km ですが、そのうち、自動車高速道路は、9,231.7 kmだったと国土交通省のHPにありました。時折り、お世話になっている高速道路です。大分では、南北に縦横に走っています。
 
日本初の高速道路は、第1回東京オリンピックの前年にあたる1963年(昭和38年)7月16日に完成した栗東IC~尼崎ICを結ぶ名神高速道路(71km)だそうです。 日本の高速道路はここから急速に拡大し、企業の足として庶民の足としても、高速輸送や経済の発展に大きな役割を果たしています。
 
その高速道路は、その28年後の1991年(平成3年)に5,000kmに達しました。そして、さらにその29年後の2020年(令和2年)には9,200km以上が完成しています。盆・正月や、大型連休の時期には渋滞で悩まされ気味の一面もありますが、サービスエリアの充実も含め、今後の都市計画(列島計画?)の中で、高速道路はどのような変化・成長をとげていくのでしょう?
 
「せまい日本そんなに急いでどこへ行く」
は、 昭和48年(1973年)に総理大臣賞を受けた交通安全の標語です。作者は、高知県土佐市の岡本定之助さんという現職警察官だったそうです。あれから半世紀が経ちます。
 
時代は、AIを搭載した車が世界を席巻し、「空飛ぶクルマ(空陸両用車)」の実用化も視野に入るほど熾烈な開発競争が行われています。近未来は、安全に走行し、スムーズに離着陸できる道路の必要性も迫られて来るのではないかと思います。高速道路は、新たな局面を迎えようとしているようです。日本に高速道路が開通して、今年、60年目を迎えます。
 
未来型の車の開発は世界戦略の一つともいえる、しのぎを削るものになるのでしょう。そして、未来志向の人々の交通輸送に託す高速道路への期待も大きいものがあるでしょう。21世紀の便利な未来、速さを競う未来が、人類の幸福と健やかな地球につながってくれることを祈っています。


※画像は、クリエイター・稲垣純也さんの、タイトル「初台の高速ジャンクション #3038」をかたじけなくしました。「より高く、より速く、より強く」のオリンピックのモットーのような1葉です。お礼申し上げます。