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No.1264 太陽が、お似合い!

団地内の静かな公園の隣のSさん家の庭の塀にサボテンが垂れ下がり、黄色い花が生き生きと咲いていました。少し厚みがあり、半透明の黄色をしていて、どこか蝋梅の花びらを思わせます。本日の画像は、1週間前のSさん家の西日を受けるサボテンの花です。

室内での園芸用の小さな鉢で育てる可愛いサボテンではなく、昔っからある「露地物(?)のサボテン」です。その昔、宮崎のサボテン公園で一世を風靡した「うちわサボテン」です。

メキシコ原産だそうですが、15~16世紀の大航海時代にラテンアメリカから船で各地に運ばれ、現在では南欧、中東、アフリカ他、多くの地域で「食用栽培」されているそうです。
 
食用栽培?
6~8月のころに開花する「うちわサボテン」は、黄色、オレンジ、赤、白などいろんな花が咲くそうですが、開花後には、赤や黄色、黄緑色の果実(甘くてジューシーなスイカのような味)が実るそうです。メキシコではポピュラーなフルーツのひとつで、種類によってはマグロのような赤い実がなることから、「Tuna」と呼ばれているそうです。
 
また、サボテンステーキは有名ですが、サラダ、スープ、サイドディッシュなどとして、日常的によく食べられているといいます。少なくとも8,000年前には栽培が行われていたとか。そういえば、原産国メキシコの国旗には、ウチワサボテンが描かれています。

灼熱の太陽が降り注ぐ、乾燥した場所でも枯れずに魅力のある花を咲かせることから、サボテンには、「枯れない愛」「情熱」「燃える心」など、熱い思いのある花言葉が付けられていました。太陽が似合う花といえば「ひまわり」がまず思い浮かびますが、夏のサボテンの花も太陽がお似合いだなと思いました。
 
「仙人掌が西の方むき西日受く」
 鷹羽狩行(1930年~)