【雑記】「三点リーダー症候群」、ほんとに「…」のせいなのか

noteではルビをつけられないらしく、そこそこ難しい漢字とかは使わない方がいいのだろうか、などと思案するなどしてます。
たまご(おきな)です。

「三点リーダー症候群」

Twitterのトレンドにこんな記事が上がってたので読んでみた。(↓Twitterのリンク)

https://twitter.com/news_postseven/status/1355713736334520323?s=21

冒頭を読むと、どうやら「…」を多用されて困っている人の話のようだ。

「ですが…」「だよね…」など、文章の末尾に“てんてんてん”をつけるクセのある人はいないだろうか。この「…」は、「三点リーダー」といって、「、」や「。」などの句読点と違い、厳格な使用ルールはない。しかし、自由度が高い記号だからこそ、リモートワーク中の人々を惑わせているという…。

冒頭から色々言いたくなる。基本三点リーダーは2つ続けて使うもの(社によって単独で使うところもある)というルール(慣習)が、たとえば新聞社などでは厳格に使われてるはず。出版全体でそうではないのだろうか。

で、この三点リーダーが内容をぼかして曖昧にする、言葉を濁す言い回しだという。

「問題なければ、それでも構いませんが…」
「できれば、そうしてほしいんですけど…」

の二つが例として挙げられている。

三点リーダーは①省略、②沈黙、③余韻、といった意味合いで使われる。①の場合、上記の例はただ省略されていることを明示しているにすぎないため、あってもなくても意味が変わらないことになる。②の場合、「言葉を続けない」という意思を明示的にしていることになる。③は「我々はアマゾンの奥地へ向かった……」みたいな時のやつで、今回はこれではないだろう。
LINEのような短文コミュニケーションでは、発話をそのまま文字にしたような文を、一発言一文ずつ送るのが主流だ。とすると、②の意味で「ここで言葉を止めます。あなたが発言してください」という風に考えることができる。

三点リーダーの裏には、相手に考えさせたり、あわよくば相手のせいにしようという思惑が潜んでいるということだ。

「あわよくば」の意味はわからないが、会話していて悪意があるような相手ならばメッセージアプリを介さなくてもそれは同じだろうし、三点リーダーのせいではないだろう。
記事では改善策として次のように述べている。

「『○○ですが…』ではなく、『○○ですが、いかがでしょうか?』など、相手にどうしてほしいのかをつけ加えるクセは身につけた方がいい。『こんな返事がきました…』と言われても、それを喜んでいるのか、悲しんでいるのか、相手はわからない。『こんな返事がきたから、こういう対応をしようと思います』など、行動する気があるのかどうか、最後までものを言う姿勢は特にビジネスにおいては必要です」

「いかがでしょうか」のくだりは、私が先ほど示した解釈となんら変わりないように思う。相手にどうしてほしいのか、どう考えているのかを返してほしいのなら三点リーダーで終わらせるのと大差ないのでは……?
あと「こんな返事がきました…」とだけ書く人はいないし、「こんな」の内容をさしたチャットがあるはずだ。比較対象としては間違いだと思う。もし内容書かれててニュアンスがわからないならコミュニケーション不足だ。

他にも「w」などがやり玉に挙げられていて、三点リーダーがメインの記述はここまで。タイトル(見出し)が過激なのは常套手段なのでさておくとして、結局のところこの記事の本質は相手の発言が不愉快だ、それを愚痴りたいという話に過ぎないのではないか。

結び


雑誌なので読者層に媚びるような記事にはなると思うけど、表現の幅を狭めるような書き方はしないでほしかったな、とおもいます。
こういう時事ネタで長文書くのむずかしいですね……(三点リーダー締め)

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