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#18 さた

2/10(金)夜、
約6年間愛用していたノートPCが帰宅後使えなくなった。帰りの新幹線でシャットダウン時に画面に虹色の線がみえ違和感を感じていたものの、それを最期に画面が映らなくなってしまった。
原因として考えられるのは、液晶へのダメージの蓄積である。これまで意図せずPCを落としたり、パンパンのバッグに入れるなどしていた。そう思うとその割によく耐えてきたとも言える。

次の日、
わたしは秋田にあるとあるPC修理のお店へ行ってみた。はじめてのPC修理依頼だったため、当初その場で数時間のうちになおしてくれるものと考えていたが、実際は違った。
型が古いこともあり、新しい液晶のメーカー取り寄せまたはフリマアプリ・オークションサイトでの購入(売られていればの話)の2択しかないと言われ、後者は不可とその場でわかった。お店のひといわく液晶は6〜8万円程度はするうえいつ納品されるか不明ということで、早急に保存データを使いたいならば新しいPCを購入した方がよく、その場で保存データをUSBメモリに移行してくださるという提案を一度受けた。ただ、わたしはインストールしたアプリも使いたいと述べたところ、壊れたPCから記憶媒体であるSSDを救出し、それにSATA(さた)のUSB変換ケーブルをかませて新しいPCで読み込むことができると教えていただいた。PC分解を8,000円でやってくださるとおっしゃってくださったが、PC等製品レビューやPCのDIYを行っているYouTubeチャンネルの隠れファンのわたしは、それを断り自分で取り組むことにした。
今思うと正解だった。SSDの形状をググったあとノートPC裏面のネジを外し、基盤にネジ止めされたSSDを救出するだけだったからだ。はじめてドライバーをもってPCの裏蓋を外してみたが、DIYするひとの気持ちが少しわかった気がした。自らの手で部品を組み立てたり交換して出来上がったものはかけがえのない愛着がわく。

修理屋をあとにしたわたしは、電気屋で新しいPCの物色をした。
1店目ではこちらから店員に声をかけた。目に留まったノートPCの値段は店員にお尋ねくださいというやつだったからだ。店員さんには安くなる理由、懸念点を親切に教えていただいた。そのPCは開店時間中の連続使用による3〜4割のバッテリー性能低下やバッテリー内臓型というデメリットがあった。
別のPCを検討するために欲しいのは12〜13インチぐらいのモデルだと告げたところこのサイズのPCは主に学生向けということで、ひとまわり大きいモデルと比べて新作発売頻度が少ない(年1回ペース)ため値段が落ちにくく、予算としていた10万円を超えるということだったのでお店をあとにした。
2店舗目では1店舗目で薦められたノートPCのうちのひとつ『SurfaceLaptopGo2』の値段を確認した。なんと言ってもMicrosoft 社のOffice付きなのが良いと思ったが、やはりこのお店でもストレージ256Gとなると10万円を超えていた。そこで実店舗で買うことを諦め、うまく買えばポイントがザクザク貯まる楽天で買うことにした。

『楽天市場』にて取り寄せで発送まで最大30日かかるものの、キャンペーンポイントを合算して計17倍のポイントが貯まるお店を発見したので速攻でぽちった。ポイントを差し引くと約96,000円で購入できた。予算内!やったー。
Surfaceの到着を待つ間、PC修理屋さんに教えていただいたSATAのUSB変換ケーブルを探した。ググる間にSSDに複数の形状があることを知り、勧められたケーブルのさし口と壊れたPCのSSDの大きさが合わないのではないかという疑念が生じた。そこで、苦肉の策として『Yahoo!知恵袋』で聞いてみることにした。←人生ではじめて質問してみた笑
質問して30分経つ前に1件の返信が返ってきた。カテゴリマスターからの返事だ。早!流石マスター。やはりSSDの種類にあった変換ケーブルが必要なようで、教えていただいたケーブルを購入することにした。

Surface到着後、マスター推奨のケーブルを試してみるとSSDを読み込むことができたが、目的としていたExcelデータのある階層にアクセスしたとき、あることが発覚した。目的のデータだけ見当たらなかったのだ。何度も更新日時ごと、拡張子ごとに並べ替えてもそれは表示されなかった。
一瞬諦めて新しく作り直そうとしたが、もしかしたら「ごみ箱」に入っているかもしれないという考えが浮かんだので、引き続き探すことにした。ググってみると表示タブの詳細設定で「保護されたオペレーティングシステム ファイルを表示しない」のチェックをはずすとでてくる隠しフォルダ「$Recycle.Bin」が「ごみ箱」の正体であることがわかった。「$Recycle.Bin」内を探していると目的のデータが見つかった。よかったー。どういうわけか「ごみ箱」行きになっていたようだ。

今回のノートPC故障の件を通してデータバックアップの重要性、電化製品を丁重に扱う重要性を身をもって感じた。また、今回の解決までの時間を振り返って、あまり理解していないものは大概の場合非常時に困ってしまうな~なんてことも考えた。”トラブル”により気付きが生まれるが、吞気にしていられるのは時間制限のないものに限る。多くの場合、期限にあわせて動かないといけないため知っていることが多いに越したことはない。

”トラブル”と待ち合わせをしているようではダメだ。”トラブル”を振る覚悟が必要だ。知らんぷりはダメだが。

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