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私は何者か、470


バイバイして、帰ってきたら、なにか忘れ物したみたいな気になった。

細かい春の雨が、記憶の境界線を曖昧にする。


忘れてしまいたいこと。忘れてはいけないこと。忘れられないこと。


複雑だけど、ひとつのもの。


記憶の淵を覗き込む。

淵は、こちらを見ているか。


淵は、結局は、自分自身である。



わたしは何者か。




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