星も月も見えない。少し寒くて、暗い。暗いなかを絹のような衣のような薄い雲がノワノワと動く。なにを運んでくるのか。何を、連れ去ろうとしているのか。誰もが予測不能で、けれど、すでに知っているであろうこの先の限りあるコト。猶予か、期限か。怖い気もする。何度でも字限りを跨いでは振り返る。

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