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私は何者か、番外編、囀


とりとめない。

モノローグ。


もう、若いとは言えまい。


夫との結婚は最初からちぐはぐで最終的に別居、彼は別居の二年半後他界。
私は、正真正銘一人になった。
ひとり、何思い患うことなく暮らそう。仕事も充実しているし、人からの信頼も得られた。

そんなとき、今の彼と出会う。

彼は10年前に妻に先立たれてひとり。私より二歳上。
不思議と感覚が似ている。
このことは本当に深く、大切な部分。
五感。例えば同じものを見て、聴いて。またはそれ以外の体験や思想。それらによって、想像することや過去の出来事が、とても似ているということ。
彼が私を好きになるのにも、わたしが彼を好きになるのにも、時間はかからなかった。

でも、そのうち、うまくいかなくなるだろうという思いもあった。

私の癖。

だけど、ダメになったとしてもどうってことない。それはそれで、そういうものだろう。
私は私のために生きる。人のために自分を捻じ曲げるなら今までと同じ、相手のために生きるのではない。
自分のために、自由に生きると決めた。

そしたら、不思議と長続きしている。

自分のために正直に生きるということが、結果的には相手もそう思っているのだということに気づき、自分の気持ちを尊重してほしいように、相手の気持ちを尊重し、自分を大切にするように、相手を大切に思う。

そう若くない私が気づいた。

遅きに失する。失笑。

気持ちが解れて、ホントの自分が自然に振舞えるようになった。

楽。

それから、一年と四ヶ月。

私の愛の歴史としては、けっこう凄い。ずっと好きで安定してる。

結局、私たち人は自分発信。

考えることができる数少ない生物のうちの一粒。

自分の描く心地よさがいちばん。

恋愛は、その相手が自分と同じことを感じていると、自分が望んでいることなのだろう。
自分の心のありようなのだ。

あなたのような若くかわいい人が、自由に暮らせることは素晴らしいことです。
自分の人生です。
大切な人生。

自分のために生きて欲しい。

自信を持って。

愛のその営みだけではなく、その向こうにあるものへといっしょに向かって行けるかどうかがとても重要だと思うのです。

私にも彼にも残された時間はそんなに長くない。

でも、結局はひとりの人生。

いかに自分の人生で心地良く生きられるか。それが、自分のこころのありようで。


私は、彼とうまくいかなくなった時のお守りとして、当時、noteを始めた。
彼がいなくなっても、note=私 が生き続ける。
そして、数少ないけれど、興味を持ってくださる方と会えたこと。

それは、なにより、しあわせ。

袖振り合うも多生の縁。

感謝。

見も知らぬ人が、見も知らぬわたしを大切に思ってくださる瞬間。


あなたの好きな人はあなたのことを真に大切に思っているでしょうか。

そして、また、あなたは好きな人のことを我欲でなく、真に彼の人生におけるシンプルにひとりの人としての彼本人を大切に思っているでしょうか。



愛はその人の心のありようです。


あなた自身も、あなたを大切にしてほしい。


こんなことを言ってしまって、


私は何者か。



いや、確か、番外編。


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