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自社スタジオ、5.1chから9.1.6chへ。その8「DANGEROUS MUSIC Monitor撤去」

皆様お世話になっております、株式会社okidesignの沖田純之介です。
私の自己紹介は以下にリンクしてあります。

8年程ボリュームコントローラーとしてDANGEROUS MUSIC Monitor ST&SRを使って来ましたが、9.1.6chに対応するためにYamahaDME64Nに切り替えを行いました。いきなり全てを入れ替えるのはリスクが伴うのと、大きなプロジェクトの途中でしたので、少しづつ可能な機材から入れ替えを行いました。

まずは5.1chスピーカーをBlueSky MediaDesk 5.1から9.1.6chのヤマハへ、この時YamahaのDMEを導入し、DANGEROUS MUSIC Monitor ST&SRは5.1chの機能はそのままで、2chステレオのB&W805D2用のコントローラーとして使いました。
8年も使っていると操作感や音に慣れてしまうので、撤去か共存か悩みましたが、今後のサラウンド状況から考えると撤去という考えに行きつきました。

撤去前のラック

理由はDANGEROUS MUSIC Monitor ST&SRが5.1chまでしか対応してない、さらに機材に依存してしまうと更新時に順応しなくなるからです。
5.1chというフォーマットはこれからも続くであろうサラウンドの基準と考えてますが、エンジニアは新しいものも取り入れていかなければなりません。これは先輩方の作って来た映画を聞き返すとわかりますが、世の中がDolbyDigital5.1chになっている時にDolbyStereoAだったり、DolbyDigitalとなっててもセンター以外は同じ音だったり、、、日本映画は海外に比べると予算は少ないですが、エンジニアが先導していかないと検討もされません。

弊社のシアタールーム

実は弊社は2014年にシアタールームをドルビーアトモスイネーブル化してみましたが、当時は天井から音が出た所で、、という印象でした。そこから8年経過しドルビーアトモス対応映画館が増えたりするのをみて、表現の幅を広げられるのなら取り入れてみようという訳です。

撤去後のラック

そして自分の中で断捨離が流行しているのもあり、機材を多く持っているのが恥ずかしい事に思えてきてます。余計な配線は無い方が良いでしょうし、電気にも余裕がでますよね。

撤去できたケーブル群

撤去にあたり、DANGEROUS MUSIC Monitor ST&SRとYamahaDME64Nの音質の違いを確かめる為、B&W805D2の左右にそれぞれを繋ぎ、同じ音楽を流して確認した所、かなり大きな音質の違いがありました。
DANGEROUS MUSIC Monitor ST&SRは抜けのある生き生きとした音。YamahaDME64Nは暗くショボイ音でした。どうしようかと一瞬思いましたがEQ調整で逃げ切れる範疇かと考え直しました。
805D2のアンプの前にはベリンガーDEQ2496をインサートしてあり、部屋の癖や左右の特性を調整していたので、この値をPhonicPAA3XのRTAで測定し、31バンドの値を全てメモし、その値をDME64Nの31バンドEQで、同じRTA測定値になるように調整しました。

調整後の805D2、LとR

DEQ2496を通した後の音に揃えたので、大分EQ値が動いてますが、暗くショボイと感じたのは1〜4kHzと100Hz辺りが減っていたからだと推測します。逆を言うとDANGEROUS MUSIC Monitor ST&SRの方がその帯域が出ている訳ですね、とても音楽的な値だと思います。
Yamahaの音はどうも好きになれませんが、今後Danteのシステムにバージョンアップする予定があるので、今のうちに慣れておこうかなと考えております。
DANGEROUS MUSICは他機種も持っておりましたが、とても良い機材だったと思うので、写真に残しておきます。

撤去されたST&SR
新品購入した、宮地楽器の正規品です。
入出力が豊富で重宝しました。

大きな納品も終わり年度末の忙しさからも解放されたので、ここから805D2をDME64Nで運用し問題点が見つからなければ、DANGEROUS MUSIC Monitor ST&SRはオークションに出してしまおうと思います。
ご興味ある方は是非ご連絡くださいませ、箱取説全て揃っております。
という事で本日は以上になります。

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