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【音の出口】スピーカーからヘッドホンへ、、

弊社スタジオのスピーカーはB&W805D2。色々買い替えてきましたが、ずっとB&Wです。このスピーカーで音を作ったり補正したりして、世の中にリリースしてきました。

自分の音楽ミックスは全て独学です。高校生から自分の曲や友人の曲をミックスしてきて、スタジオに入ったら「ミキサー」という肩書きで、アシスタントを経験してません。
MAエンジニアやサウンドデザインは先輩が居たので、アシスタントを行ってきましたが、音楽のミックスは誰も教えてくれませんでした。

そんな自分は、楽器を以下の順番で調整して混ぜていきます。
キック、スネア、タム、ハイハット、シンバル、ベース、ギター、キーボード、楽器その他、コーラス、ボーカル。
低い帯域の音から積んで行く形で、最後のボーカルを混ぜた時に、丁度VUメーターの針が0VU辺りを振るようになってます。

その音の調整は、この帯域が足りないとか、邪魔とか、そういう判断を全てスピーカーで行ってきました。
なので、スピーカーボリュームも80dBで固定。これを20年以上やってきてます。

最近ではこのようなスタジオレコーディングで多チャンネルとか

シンプルな構成も

過去だと凄いチャンネル数とかもあります。殆ど生楽器だったので、120位ある上、6.1chで作ってました。

VHSからDVDに世の中が切り替わって、最初のライブDVDはこちらでした。「やらせてください」と単独でプロデューサーに直談判しにいったのを覚えてます。

と、こんな風に映像が絡むミックスやマスタリングを行ってきたのですが、使ってきたスピーカーはずっとB&Wです。


イヤホンチェック

ここ10年ネット経由でファイルを送ってイヤホンチェックをしてもらうというスタイルが一般的になりまして、更にこのコロナになり人が集まれなくなり、このイヤホンチェックが定着しました。

ディレクターやプロデューサーがどんなチェックをしようとも、自分はスピーカーでも良いのですが、バランスの取り方が変わってきます。
今まで体で感じてミックスしていたのが、耳だけになってしまうのです。

20年体で覚えた事を変更するのはかなり大変ですが、これからの時代に合わせて行かなければならず、
スピーカーで聞くリスナーが殆ど居ない訳ですから、ミックスもヘッドホンかイヤホンで進めなければなりません。


インターフェイス変更考慮
そこで、スタジオ設備も多少変更し、大規模入出力インターフェイスから小規模のものに変更を試みました。これは持ち出しするとか、自社スタジオ以外でもヘッドホンでゼロから最終まで仕上げる事を想定してます。

実は昔からこの手の動きはしてきたのですが、ヘッドホンアウトとモニターアウトの音が少し違う。という機器がとても多く信頼してきませんでした。Avid製品もZoom製品のモバイルモデルも多く購入してきましたがココが不安ポイントでかなりの数を買い替えてきました。

最近は、定評あるスタインバーグUR22Cを購入してみましたが、どうも宗教的と言いますか、ヤマハ製品は好きでは無く、音も温かみを感じられない印象でした。スピーカー出力まで試さず、サブシステムのインターフェイスになってます。

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そこで購入してみたのは、SSL2+
ヘッドホンの音はアナログ回路っぽいナローな色付けの印象、高域の空気感があまり感じられない、昔の機材のような音してます。モニターアウトも同じ方向でした。耳に優しいながらロックで、音楽をずっと聞いていたくなる音ですが、マスターモニターとしては不安になる音でした。これでミックスすると、高域上がりのものが出来るか、高域の調整が出来ないミックスが出来上がりそうです。

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次に購入したのはAnteLope Zen Go。
これはスタジオのメインインターフェイスのOrion32+と遜色ない、もしかするとそれより良い印象の音でした。ヘッドホンとモニターアウトも同じ方向の音がしてます。機材を変更したという違和感が全く無く、普通に仕事に使えました。

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画面認識も問題なく、使い慣れた操作パネルです。antelopeソフト特有の何度もボタン押さないと変わらないとか、そんなのは慣れたものです。笑

という事で、小型インターフェイスはAnteLopeに決定しました。

これで様子をみて、今年多入力が必要でなくなれば、Orion32+は売却します。Twitterにも書きましたが、レコーディングは自社で行うより、外注した方が安くて楽になってしまいました。

ただし、自分はサラウンドミックスがとても多いので、出口は必要になります。Orion32+を売却する時は以下を購入予定です。



イヤホンとヘッドホン
次はイヤホンかヘッドホンを決めたいですね、現在のメインヘッドホンは以下の3機種です。

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AKG K371で荒バランスをとり、B&WP7でミックスマスタリング、AudioTechnicaMSR7でマスターチェックです。これ以外にもヘッドホンは20個位あります、、

イヤホンは色々買いすぎて、どれがメインか分からなくなってます。
という事で、インターフェイスが決定したので、次は出口を決定したいと思います。

また記事を書かせて頂きます!

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