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人はなぜ絵を描くのか…(知りたい)

おはようございます、マイコです。

映画を見ました。「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」。カナダの画家モード・ルイスとその夫の人生を描いた、実話を元にしたドラマです。

(注:音が出ます)

タイトルやパッケージから感じられるやさしいふんわりした印象とは裏腹に、なかなかにシビアで重く、見ていて辛くなる内容でした。

なんせ周りの人間の、モードへの当たりが辛すぎる。モードは重度のリウマチを患っていたので、そのことで周りから差別されていたんですよね。親戚中をたらい回しにされ、子供には石を投げられる。夫もめちゃくちゃ亭主関白。(ほんとは優しい)

まあでも、最後はいい感じに終わったのでよかったです。


モードは画家なんですけど、実はそれほど絵が上手かったわけではないんですよね。美術の知識はなく、ベニヤ板に絵の具でベーッと描いたような絵で、こう言ってはなんですが、子供でも描けそうに見えます。

それでも、なぜだか彼女の絵は魅力的なのです。草木や動物、田舎の風景、そこに暮らす人々。すべてが彼女の目を通して、慈しみをもって描かれます。

「なにが彼女を描くことへと駆り立てるのか?」
劇中で彼女はこう答えました。

「私は多くを望まない。絵の具があればそれで満足。」
「窓から映る風景が好き。鳥やハチが飛び交う。フレームの中は命で溢れている」と。

モードは、ただただ描くことを楽しみ、喜びを感じていたんですよね。それが見ている人にも伝わってくる。だからいい絵なんですよね。


私は最近「なぜ人は絵を描くのか」「どうすれば楽しく描けるのか」ということが気になっていて、それ系の映画や本を読み漁っています。

それというのも私自身が、昔は楽しくお絵描きしていたのに、今はなぜか昔ほど楽しく描けないから。どうやれば、昔のように楽しく絵が描けるのか、その気持ちを取り戻したいから。

しかも、ここ10年ほど絵をちゃんと描いていなかったので、昔よりヘタになっていてますます楽しめないんですよね。目だけ肥えちゃって、頭の中にあるイメージが全然再現できない。生み出せない苦しみ…。

「だったら描かなきゃいいじゃない」という話なのですが、なぜか逃げられないのです。描きたい気持ちがある。でも描いたら苦しい。どうすればよいのか…。

となるともうこれは、手を動かし続けるしかないのです。周りにヘタと笑われても気にしない。評価を恐れない。いや、気にしない。少しづつ上手くなってくるから大丈夫。ゆっくり、自分のペースで行こう。

そしてこれはnoteに毎日書いていても感じることなのですが、何かを生み出す苦しみを知っている人は、どんなにクオリティの低い作品でも「ヘタだな〜」と嘲笑したりはしないと思うんですよね。

自分も昔はヘタだった。それを乗り越えてきた人はきっと優しい。だからきっと、笑ってくる人のことは気にしなくてもいいんです。と人間を信じてみる。

評論だけしてバカにしてくる人は、なにかを恐れているのかもしれないですね。それか、生み出す楽しさを知らない。あるいは忘れている。みんながクリエイターになればいいのにな。そしたらみんながみんなに優しくできるはず。(お花畑思考なのかな)

というか、積み木で遊ぶ赤ちゃんですらクリエイターなんですけどね。クリエイターの定義とはなんぞや。

さてさて、私の「絵を描く楽しさ」の研究はもう少し続きます。そんなにすぐに答えなんて出ません。とりあえず、まずは一日5分でもいいから落書きする習慣を手放さないように、ゆっくりやっていきたいと思います。

小さい頃に、お絵描き帳にクレヨンで絵を描いていた、あのときの楽しかった記憶を原点に。(混乱してきたら、あそこに戻ろう)

お読みいただきありがとうございました。
今日もみなさま、よき一日となりますように☆彡

心を込めて書いた文章に価値を感じていただけたなら、これほど嬉しいことはありません。なにか自己研鑽や創作の糧になることに、大切に使わせていただきますね。