修学旅行②とある人(?)との出会い
第2章 神宮の雲行き
ナレ:4人は無事外宮に到着。大分雲行きは怪しいが、幸い雨に降られることなく観光します。
花:雨降りそうだから大体見て早く内宮行こうよ。
心:そうだね。お参りして、清盛楠とか近くの神社見てすぐバス乗ろうね。
美:バス停着いたけど次のバスは...あと10分か。
ナレ:4人がバスを待っているうちに、雨が降り始めました。そして、少し混雑したバスに乗り込みます。
心:バス停に屋根あってよかったね。でも内宮どうしようか。
先生:伊勢神宮は外宮、内宮の順に参拝するのが基本だから、やっぱり行っといたほうがいいんじゃない?
美:雨もだんだん強くなっているし、ショートカットしてお参りしようか。
ナレ:4人は内宮に到着。みんな折り畳み傘を持っていたのが不幸中の幸い。
心:内宮に着いたけど雨強すぎて景色見れないなぁ
花:映える写真撮れなくてぴえん
心:ここに川あるよ。晴れてたら水遊びできたかも
美:そんなこと言っている場合じゃないでしょ。早く参拝するところ行かないと。
先生:江戸時代には、「お蔭参り」といって、江戸からは片道2週間かけて歩いて参拝しに行くんだけど、本業である農業は手が離せないから代わりに犬が伊勢参りをしたという話も伝えられているんだ。
美:この旅で、人々は地元に知識とか流行を持って帰ったんだよね。
花:じゃあ私たちも東京に流行持っていこうかな~
心:雷鳴ったよ。音大きかったから近いんじゃない?正宮でお参りして、お守り買って早くバス乗ろうよ。
ナレ:4人は急いでつとめをこなし、バス停に戻ろうとするも...
雷:ピカッッゴロゴロゴロ
3人:きゃあ!
クラオカミ:君たち、ちょっと待ちなさい。
3人:へ?誰?
クラミツハ:名乗るなら...まあ、水の神様とでも言っておこうか。とにかく君たちの力を借りたいの。
先生:まあ、まだ時間あるし、協力してあげたら?
心:しょうがないなぁ。
クラオカミ:私たち2人(?)は、イザナギがカグツチっていう火の神様を切ったときの血から生まれたの。でも、カグツチはイザナギとイザナミの間に生まれた神様だから、要は自分の子を殺したってわけ。
クラミツハ:自分たちの出自の話は後ね。本題は、ここにいるはずのアマテラスがどこかに連れ去られちゃったの。他の神様の話を聞いていると、犯人はイザナギらしいってことが分かってきたの。それで私たちはみんなの力を借りて、イザナギを倒してアマテラスを奪還しようって計画したの。
花:面白そう!ついて行きたいけどどこに行くの?
クラオカミ:それが分からないのよ。でも、彼にゆかりのある場所を追っていけばきっと見つかるはずだ。
心:じゃあまずは最初につくった淤能碁呂島へ!
美: 淤能碁呂島は場所が分かってないから行けないよ。
心:じゃあ淡島!
美:これも分かっていないよ。一番最初は淡路島ね。
先生:イザナギは四国、九州、壱岐、対馬、佐渡島、畿内の順に作っていったから、実際に行って探し出すのは無理じゃない?
花:確かに...
クラミツハ:でも私はこの近くにいる気配がしたから来たんだけど。
クラオカミ:そんなのあてにならないでしょ。とにかくイザナギの妻・イザナミが葬られた出雲や伯耆に行こうよ。
心:島根県は出雲大社もあるからなんか手掛かりあるかも。
ナレ:こうして4人は神様と出会い、島根県に行くことになりました。
(次回へ続く)
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