愛とセックス2

相手のことを、少なくとも世界中の他の誰よりもは知っている自信があれば、それに基づいた完璧に近い絆があれば、相手がどこの誰と交わっていようと、それは目の前を往復するピンポン球を目で追っているのと変わらないのかもしれない。

でも、私たちは他人のことを完璧に理解することなどできない。
理解しきれないなかで、なんとなく、うまいことやって一緒に生きている。

完璧に理解できないと思っていて、けれどもそんな完璧に理解できないあなたのことが好きになって、色々あるんだろうけどどうにかずっと一緒にいたい。
そう思った時に人は、「肉体の独占」という保険を生み出したのではないか。
愛を守るために、雑多な快楽を手放すという決意の表明。
その保険があるから、なんか許せることもあるんじゃないだろうか。

わからなくても一緒に生きていく。
そのための手段であり、決意の表明が「肉体の独占」なのだ。


って、おばあちゃんがじいちゃんの仏壇に語りかけてました。

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