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「ダイバージェント」セルフライナーノーツ 〜センチメンタルでメロウ編〜

M3 センチメンタルでメロウ

2015年の正月休みに作曲。
構成はサビ→Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→サビ×2という流れです。サビはしつこく繰り返す癖にA、B、Cメロはそれぞれ一回ずつしか出てこないのです。サブスク・ストリーミング時代らしくイントロ無しのいきなりサビ曲です。

ニコニコ動画にアップした初期タイプから、DOVAにアップしたエレクトロニカタイプを経て、別の曲のスケッチをCメロに持ってきた今作バージョンとなりました。
ちなみにエレクトロニカタイプは人気YouTuberの水溜りボンドさんの動画にBGMとして使用されたのがきっかけで、私の曲には珍しくYouTubeにて15,000再生を超えました。(インストバージョンと歌ありバージョンの合算)
それをきっかけにTwitterをフォローしてくださった方もいらっしゃったりして、本当に感謝感謝でございます。

この曲もリズムトラックはvolca beats。volca beatsはタムの音が気持ち良いのでそれをフィーチャーしたループになっています。スネアもスナッピーの音色を抑えてタムの音に近づけました。

その他の音については特にそこまで奇をてらったことはしておりません。Lo-Fiパワーポップという感じのサウンドにまとめました。たぶん自分が1番慣れている音です。

一方で歌は苦労しました。
音域が高いのに加えて、サビの頭からのフレーズを一息で歌わなければいけないので酸欠になります。
サビに入る前に意識して大きくブレスをしなければならないのですが、ライブだとしょっちゅう深い息継ぎを忘れて歌いはじめてしまい、死にそうになっている曲です。

歌詞についでですが、「思い出」について歌った内容になっています。
静岡へUターンして新しく勤めた仕事場がめちゃくちゃキツくて精神的に参っていた時に、ふと前職の先輩との楽しかった思い出が蘇って少し元気が出たので、そのことについて書きました。
忙殺されると訳が分からなくなって、何も考えられなくなる事が良くありますが、そんな時にふっと思い出すことで救われる出来事ってあるよなぁ、という歌です。

その先輩なのですが、曲を作ったその年の春に突然亡くなってしまいました。
いつか何かのタイミングで再開できると勝手に思い込んでいたら一生会えない人になってしまい、ひどくショックを受けたのを覚えています。
「静岡でなんとか頑張ってますよ」って言えずに逝ってしまいました。
その出来事以降、この歌については作詞した当初と違った意味を持って響くようになった気がします。
月並みな表現ですが先輩はまだ私の思い出の中で生きているのだと思います。

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ではでは。

オケラ2号

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