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はじめて触れる作品を手に取るときの自分の信念のようなお話|スーパーマリオRPGの思い出

それは筆者が「はじめて」スーパーマリオRPGをプレイし始めた頃。

私にとってのスーパーマリオRPGはWiiUバーチャルコンソール版がはじめてのプレイでした。

筆者がゲームと出会うのは2000年代になってからのお話で、当時のSFC版の事情や空気感を知ることはできませんでした。一方でそれなりにゲームの趣味を続けていくとマリオRPGは如何に凄くて如何に奇跡的な作品なのか。この作品の思い出や評価を時折噂として知るようになります。

時にはあまりにも神格化されていることにちょっと辟易しながらも、でもそんなにすごい作品なら遊んでみたいという想いと、そして噂の断片からこの作品が如何に現世に甦るのが難しいのか、なぜ時折この作品の話をする人が現れるのか理解していきました(下記参考)。

だからこそWiiUVC版で遊ぶことが叶ったときそれはもう本当に最新作が手に入ったかのように嬉しかったことを覚えています(Wii版発売の頃もまだ家族にゲームを制限されており自由にゲームを買うことができず泣く泣く諦めていたので尚のことでした)。

当時WiiUにはMiivereseというSNSが運営されており、ゲームについて様々な投稿をすることができたので、なんとなく筆者もはじめてマリオRPGをプレイする喜びを投稿してみました。するとこんな返答が──


「今マリオRPGを初見で遊べることが羨ましいです。是非楽しんでください!」


もう何周もマリオRPGを遊び尽くしているプレイヤーからの励ましのメッセージ。このメッセージは今でも筆者にとって大切なものとして胸の中にしまっています。

というのも筆者は思うのです、ゲームでも本や映画でも何でも、その創作物が最近のものだろうと何十年も昔に発売されたものであろうと、初見で作品を手に取ること、それは「最新作の作品」に触れることに違いはないのではないかと。

噂の断片は見聞きしていたので、マリオRPGの大まかなシナリオも、音楽も、ラスボスも大雑把な知識はありました。しかし筆者が遊んだ道中は筆者だけのもの。筆者としてはマロがある人物と再会したときの演出でかなり感極まってしまったことを覚えています。筆者の人生の中で五本の指に入れたいと思うほど良いゲームの体験をさせてもらいました。

昔の作品だから~とちょっと嫌遠したくなる気持ちは……もちろん筆者にもあるときはあるのですが、こうして現代で遊ぶチャンスが巡ってくること、現代でも手に取りやすくなること、それはたくさんの人たちの努力によって成された奇跡のようなもの。ゲームでもなんでも今は手に取ることが難しい作品もたくさんあります。

時にはリメイクやリマスターの内容が自分が想像していたものと違ってがっかりしてしまうこともあるかもしれませんが、原作を知っていてその原作を超えないと感想を抱いても、それはあなたがその作品に最初に触れた思い出がとても大切なものだったということかもしれません。その気持ちも大切にしてあげて、どうか今はじめてリメイク作品を楽しんでいる人たちを見守ってくれればと思います。その気持ちを昇華させて原作を布教するなんてことも良いかもしれません!

ちょっと脱線しちゃいましたが、筆者は作品がリメイクされたものであるかどうかまたは既に発売されたものであるかどうかは気にせず、あなたがはじめて手に取りたいと思った作品は全て最新作になると思っています。少しでも手に取るチャンスが巡ってきたときは自分の感性を信じて作品に触れてみてください。

このnoteがちょっと作品に触れるかどうか迷っている方の背中を押すものであればと願っています。ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!これからも素敵な作品との出会いがありますように。


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