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神島観光①出発~神島到着編

2023年7月23日。三島由紀夫の名作「潮騒」の舞台になった神島を訪れました。その美しい自然描写に感銘を受けた私は、この名所が実際にどのように目に映るのか興味を抱き、行くことを決めました。

今回の記事では、小説の一節と実際に撮った写真を組み合わせて、神島の美しさをお伝えするとともに、私の観光の様子も共有したいと思います。

とても長くなってしまったので、3つの記事に分けて紹介します。
今回はパート①になります。(出発~神島到着)

1.神島の位置

神島は伊勢湾に浮かぶ小さな島です。
潮騒の冒頭にもあるように、ここからは北に知多半島、北東に渥美半島、そして西に三重県の海岸線を見渡すことができます。

歌島は人口千四百、周囲一里に充たない小島である。歌島に眺めのもっとも美しい場所が二つある。一つは島の頂きちかく、北西にむかって建てられた八代神社である。ここからは、島がその湾口に位いしている伊勢海の周辺が隈なく見える。北には知多半島が迫り、東から北へ渥美半島が延びている。西には宇治山田から津の四日市にいたる海岸線が隠見している

新潮文庫「潮騒」P5より

2.神島へのアクセス

神島へのアクセス方法は二つあります。
一つは愛知県の渥美半島の伊良湖岬から出発するルート。
もう一つは鳥羽港からのルートです。
今回、私は伊良湖岬からの船旅を選びました。
以下の三重県の観光紹介サイトを参考にさせていただきました。

私が神島へ向けて家を出たのが深夜2時頃。6時発の伊良湖岬からの船便に乗るため、朝?早い出発となりました。長い道中、眠気との戦いもあり、途中でコンビニに立ち寄り、一息つきつつコーヒーを口にしました。

そして、遂に朝の5:30頃、目指していた伊良湖岬に到着しました。日の出とともに港はゆっくりと明るさを増していき、まだほのかに暗い空が朝の光に染まり始める光景はとても綺麗でした。その上、肌に心地よく感じる穏やかな潮風から新しい一日の訪れを感じ、気持ちの良い朝を迎えることができました。

船の出発までにはまだ時間が余っていたので、私は港周辺を散策しました。そこで港で佇む猫たちに出会いました。
一匹は綺麗な花を身に纏った木の前で堂々とした目つきでこちらを睨んでいました。もう一匹はベンチに丸まり、寝ぼけた表情を浮かべていました。
その対照的な2匹の可愛さに私は思わず微笑んでしまいました。

時間が経つのは早く、猫たちとのほほんとした時間を過ごしているうちに、船の出発時間が迫ってきました。私は船に乗り込む準備をするため、早足に乗船所へと向かいました。

急いだおかげで、余裕をもって乗船することができました。

船に乗り込むと、まずは船長が乗客の人数を確認し始めました。その作業が終わると、期待に胸を膨らませた私の心拍と共に、ブルルンとエンジン音が響き渡りました。船と陸地をつないでいたロープが外され、待ちに待った船の出発が始まりました。神島への冒険のスタートです!

波に揺られること約15分。目の前には待ち望んだ神島が姿を現しました。

神島の港に到着すると、早朝から釣りを楽しんでいる人々が私たちを見つけ、手を振って歓迎してくれました。

しおさいと書かれた船を発見!

島に上陸すると、目の前に「潮騒」と刻まれた立派なモニュメントが立っていました。三島由紀夫の名作とその舞台地を象徴するかのような存在感で、私を出迎えてくれました。

これにてパート①の終了です。
次に神島の観光の様子を書こうと思います。




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