【短編小説】 あと1秒の足跡
4月1日。
今日から新しい毎日を歩む人も多いだろう。
しかし、僕はいつもと変わらず自宅のパソコンを開く。メールをチェックし、Slackで返信。1年前にコロナが流行り、それからはずっとリモートワークをしている。
僕は都内に住むあまりイケてないプログラマーだ。そんなに頭が良いわけではないし、仕事も早くない。この職種を選んだのも、あまり人と話すのは好きではないし、肉体労働もしたくない。何となくパソコンを使う仕事の方が向いていると思ったからだ。
おっと、そろそろ朝会の時間だ。Zo