小説家には向いてない

夕暮れ。
何もせずに終わった1日。
仕事もあったけど、
今月は休日出勤もあったし、
今日は束の間の休みという自分ルールを作って休んだ。
そんなことを思いながらふと天井を見ると、
いつもと違うことに気づいた。
パジャマも違う。
今まではやっていたスポーツで使っていたTシャツを着ていたが、最近は体にいいということを聞き、パジャマに着替えていたが、今は前と同じスポーツウェアだ。
そもそもシングルベットなのになぜか端の方に寄っている。
寝返りを打つと何かのぬくもりに触れた。
と、ここからタイムリープしていき、
過去の自分の後悔を消化するための文章でも書こうと思ったが、
現実の自分とのギャップに苦しめられそうになる気がするので、
ここで踏みとどまった。
自分を題材に小説を書こうと思ったが、
先ほども述べたように、
自分の生活のギャップに苦しめられそうな気がした。
ここでふと疑問に思った。
そもそも小説とは、自分の理想を描くだけのものなのか。
今自分が読んでいる作品は、
全て作者の経験からということではないだろう。
どこからそのアイディアが生まれるのか。
あ、小説家に会ってみたくなってきた。
どんな考えを持っているんだろう。
なんでも自分と比較してしまう私はおそらく小説家に向いてない。
いや、そう思いたいだけなのかもしれない。
美しい世界を描いてみたいとも思うが、
その発想力は自分にはないと、
簡単に諦めてしまう。
結局一歩も進んでないじゃん。

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