第104回日本選手権長距離予想と結果、振り返り

ちょっと日が空いてしまいましたがせっかく優勝予想などしたのでそれが当たったかどうか、現地観戦してどうだったかなどを振り返りたいと思います。

女子3000msc

優勝予想:吉村玲美

結果
1位:石澤ゆかり 9分48秒76
2位:吉村玲美 9分49秒45
3位:薮田裕衣 9分52秒19

吉村選手のラストを見ると転倒さえなければ…と思いますが勝ち切った石澤選手をほめるべきですね。10分を切る選手が6人出るなど想定よりも高い記録水準でした。若い選手が多いのでなんとか来年度は標準に迫るような成長を期待したいところです。

男子3000msc

優勝予想:山口浩勢

結果
1位:山口浩勢 8分24秒19
2位:楠康成  8分28秒01
3位:青木涼真 8分30秒81

優勝予想は当てましたがなかなか激しいレースでした。阪口選手がいい感じで走れていて勝負の後半というところで障害にぶつかるアクシデント。

高いレベルで密集すると何があるかわからない怖い種目ですよね…。

標準突破者は出ませんでしたがあと一歩という選手が多数いるので春~日本選手権までに多数の突破者が出ることに期待しましょう。

あとテレビで見返すと楠選手のハードリングの上手さが光りました。来年度さらに化けるかもしれませんね。

男子5000m

優勝予想:吉居大和

結果
1位:坂東悠汰 13分18秒49
2位:松枝博輝 13分24秒78
3位:吉居大和 13分25秒87

標準切りには至りませんでしたがベスト記録が9人出るレベルの高い試合でした。坂東選手は本当に強くなったなぁと感じました。13分20秒を切ったのであと5秒、何とか縮めてほしいです。

勢いをかって優勝予想した吉居選手もジュニア新を出しました。まだ大学1年でしかも早生まれなので来シーズン以降どれだけ更新するか楽しみです。

女子5000m

優勝予想:田中希美

結果
1位:田中希美  15分05秒65
2位:廣中璃梨佳 15分07秒11
3位:萩谷楓   15分19秒41

廣中選手がハイペースに持っていくのかと思いきやめちゃくちゃスローな展開に。田崎選手が前に出される形になっていつこの均衡が崩れるかハラハラする前半でした。

後半は廣中選手が引っ張って超ハイペースに。上がりの3000が8分50秒、2000が5分47秒とかちょっと信じられないです。そんな中でも離れなかった田中選手がラスト250mで先頭に立ってゴール。一騎打ちが予想された中、期待以上の面白いレースをしてくれました。

女子10000m

優勝予想:新谷仁美

結果
1位:新谷仁美  30分20秒44
2位:一山麻緒  31分11秒56
3位:佐藤沙也伽 31分30秒19

新谷選手はクイーンズ駅伝の結果から予想していたもののこの結果はえぐいです。

レースとしては佐藤選手が新谷選手を2000mまで引っ張ったことにより全体的にハイペースにならざるを得なくなりました。

鍋島選手なんかは新谷選手だけ1人行ってもらって自分は3分07~08秒で標準切を狙うというプランもあったはずでしたが多くがついていくことになり自分もいかざるを得なかったというところでしょうか。

そんな中、新谷選手に3000m付近までついていき31分11秒にまとめた一山選手の強さが光りますね。マラソンのきついところで粘るといういいシミュレーションになったかもしれません。

そして新谷選手を2000まで引っ張っておきながらちゃんと3位に入った佐藤選手は称えるべきでしょう。鍋島選手と市山選手が2,3位を取ると考えていたのでいい意味で予想を裏切られました。

男子10000m

優勝予想:相澤晃

結果
1位:相澤晃  27分18秒75
2位:伊藤達彦 27分25秒73
3位:田村和希 27分28秒92

正直最終種目が一番驚かされました。

コエチ選手の完璧な引っ張りもありましたが3人も日本記録を更新し、2人が標準を突破するとは予想していなかったです。

厚底シューズが使えなくなりましたがそれでもこれだけの記録が出るとはちょっと考えづらかった…。コンディションがよかったことは確かですが勝負としても記録としても見ている側からすれば素晴らしいレースでした。

だからこそ田村選手には標準を切ってほしかったなぁ…。春先の記録会でコンディションがいいのがあれば一発狙ってほしいです。

あと佐藤悠基選手が7位に入賞したのが地味にうれしかったです。どの種目もですが若手が台頭してきたけどベテランもまだやれるというところを見せてほしいですね。


というわけで6種目中4種目当てました。なかなかの正答率ではないでしょうか。

自分は現地に行きましたがコロナ対策もしっかりされていて不安になることはなかったかなと思います。

長距離トラックだけのレースということでアウトレーンでカメラマンを乗せた車が走るというのは普通ではできないことで非常に良かったと思います。

あとでテレビ中継も確認しましたがそれで撮られた映像もちゃんと使われていて見ていてたのしい中継だったと思います。

そしてこの大会を盛り上げたのは何といっても好記録を出した選手全員です。3000mscはともかく5000m、10000mは毎年この時期にこんな大会をやってもいいのではと思いました。

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