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人を笑わせること

昔からお調子者だった。

テレビで誰かが踊っていればそれをマネしたり、一発ギャグが流行っていれば教室でやってみたり。

周りのみんなが笑ってくれるのが嬉しくて好きだったんだと思う。

思春期にその気持ちは一瞬無くなって、そのまま浪人生活に入って、人との触れ合いが無くなって。人と話すことを避けていた時期もあった。

もちろん、笑うことも笑わせることもそこには無かった。

それから、また大学に入って、色々な人に出会って、今社会人になって、そして新しい出会いもたくさん増えて。

たくさんの人を知れば知るほど、自分は誰かを笑顔にするのが好きで、何かの形で笑わせることができるのかな、と思えるようになった。

正直言えば、くだらないと思う。
誰かのマネごとかもしれないし、そこにオリジナリティなんてないかもしれない。でも、それが誰も不快にさせず、傷つかせず、それで笑ってくれるなら、それでいいんじゃないかなと思う。

みんな、それぞれ誰かを笑顔にする方法を持っている。僕のように道化師となってふざける人もいれば、ただ話をゆっくり聞いてあげることで相手を笑顔にできる人もいる。誰かに風景を、花の写真を送るだけだっていい。どれも素晴らしくて素敵なことで、どれが一番なんてことは決してない。

いま、この時代の中で、自分はどうやって人を笑顔にすることができるのか。少しでも考えられたら、それは人のためにも自分のためにもなるような気がしている。

いつもより少しだけ優しい気持ちを多くして、今という時間を過ごしていきたい。


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