【コマースチャンネルVol34】3D モデルの簡易作成SaaS/幼児用玩具EC/ドロップシッピングSaaS/フルフィルメントロボット/amazonブランドアグリゲーター

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①3D モデルの簡易作成SaaS「Luma AI

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設立年:2021/米国
調達金額:4.3Mドル(Seed)
主要投資家:Matrix Partners, Amplify Partners, South Park Commons, Andreas Klinger, Context Ventures
事業概要:
3Dモデルを簡単に作れる技術を開発しています。web上で、商品を検討するときに3D で見れればのに、という経験はよくあります。従来のプロダクトと異なり新AIモデルにより、少ない写真で3D モデルを作成することを可能にしています(従来は3Dの座標を作ることを目指していたのに対し、新AIではディープラーニング的なアプローチ)。3Dモデル作成のコストを従来の10~100分の1の数千円でできるようにすることを目指しており、youtubeのembedのように、小売が簡単にwebページに3Dオブジェクトを導入できることを目指しています。EC市場の巨大化に伴い、web上でのリッチなコンテンtぬが求められている中での成長が期待されています。
一言コメント:
 技術の進展に伴い、テキスト→画像→動画→3Dとフォーマットも変化しています。その中で3D で見やすい商品は今後全て3D化される時代になったときに、それを支えるEnabler領域も盛り上がってきそうです。
記事リンク:
https://techcrunch.com/2021/10/29/luma-seed-round/

②幼児用玩具EC「Lovevery

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設立年:2015/米国
調達金額:100Mドル(Series C)
主要投資家:Reach Capital, GV, Collaborative Fund, Founder Collective, Chan Zuckerberg Initiative
事業概要:
月齢に合わせた知育玩具が届くサブスクサービスです。主に、0~4才の幼児を対象として、月齢に合わせたおもちゃのパッケージを販売しています。3ヶ月事のパッケージで$120の価格で販売されています。おもちゃ自体も自社で企画、生産しています。また、親向けの教育コンテンツ等も配信しており、親と子供双方の教育を実施しています。現在22万のサブスクライバーがいるそうで、ここ1年で100万パッケージの販売をするなど成長しています。
一言コメント:
自分も親になって気づいたのですが幼児教育領域はテクノロジーの恩恵をあまり受けておらず、知育玩具に限らずビジネスチャンスが広がっていそうです。
記事リンク:
https://www.finsmes.com/2021/10/lovevery-raises-100m-in-series-c-funding.html

③ドロップシッピングSaaS「Logicbroker

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設立年:2010/米国
調達金額:135Mドル(Private Equity)
主要投資家:K1 Investment Management, Connecticut Innovations
事業概要:
ドロップシッピング管理SaaS・マケプレを提供してます(ドロップシッピングとは、小売が自社で商品を在庫せず、注文が入ったら直接サプライヤーから購入者に配送する物流モデル)。顧客は主に、小売とサプライヤーでlogicbroker上でドロップシッピング関連の業務がワンストップで管理できます。API、EDI等により多様なシステムとの接続性、作業の自動化が特徴です。メーカーではコカコーラ、サムスン初め4000を超える顧客が、小売では、Amazon、ウォルマート等と接続可能。昨年の年間流通額が$2Bだったのに対し、今年は$6Bの着地見込みと急成長中とのこと。これまで外部調達は数億円しかしておらず、今回大きくアクセルを踏む調達となります。
一言コメント:
ブランド側から見たら容易に販路を広げられ、小売側から見ると容易に商品数を拡大できる「ドロップシッピング」という仕組みは昔からありましたが、今後こそ、より活性化していく気がします。
記事リンク:
https://techcrunch.com/2021/10/26/logicbroker-taps-into-135m-to-advance-cloud-based-drop-ship-software/

④フルフィルメントロボット「Fabric

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設立年:2015/米国
調達金額:200Mドル(Series C)/@$1B
主要投資家:KSH Capital, Temasek Holdings, Innovation Endeavors, Playground Global, Aleph
事業概要:
ロボットにより自動化されたマイクロフルフィルメントセンター(MFC)を提供しています。ロボット+システムの販売(既存倉庫に導入)、もしくは、as a serviceとしてのMFC提供といったパターンがあります。Fabricは都市圏に分散型でMFCを構築することで1時間配送の構築が可能となります。またロボットによるピッキングの自動化により70%の工数削減に繋がるそうです。ウォルマート、インスタカートなど大手顧客もいるFabricは今回ユニコーンに。同領域にはShipbob、Byrd、parcellab等スタートアップもおり注目されており、ある調査によると当日配送市場はCAGR20%で成長、4年後には1兆円市場になる見込みだそうです。
一言コメント:
 Quick-Commerceの民主化に伴うEnabler領域の会社が続々調達しています。特に、ロボティクスを強みとしたMFCの展開は強いですね。
記事リンク:
https://techcrunch.com/2021/10/26/fabric-200-million-robotics-fulfillment-e-commerce/
https://getfabric.com

⑤amazonブランドアグリゲーター「Thrasio

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設立年:2018/米国
調達金額:1,000Mドル(Series D)/@$10B
主要投資家:Corner Capital Management, Silver Lake, BlackRock, Advent International, Barclays
事業概要:
Amazon内のブランドをロールアップする事業を営んでます。amazon内のブランドを買収し、再現性のある成長ノウハウを注入し成長を加速していくモデルとなっています。現在200以上のブランドを有し、商品数は2.2万、世界展開しているブランドが90%、販売しているマケプレは124種類にも及ぶそうです。今年は$1Bの収益を突破する予定です。今や、”セラシオ型ビジネス”と形容されるほどのロールモデルとなっており、世界的に同様のビジネスモデルでの調達が続いています。その数約70社にも及び、総調達額は$10Bを超えるそうです。今回はIPO延期に伴う調達のことです。日本にも上陸しており、270億円の買収資金を用いてamazonのみならず、ヤフー・楽天のブランドを買収していく予定とのこと。
一言コメント:
セラシオモデルという言葉が生まれるほど、同ビジネスモデルは2021年世界的に流行しました。今後の日本での展開も楽しみな領域!
記事リンク:
https://techcrunch.com/2021/10/25/thrasio-the-amazon-aggregator-raises-1b-in-fresh-funding-at-a-valuation-of-up-to-10-billion/
https://www.thrasio.com

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