【コマースチャンネルVol39】フードのオンライン注文一括管理PF/整備済み電子機器の中古マケプレ/魚・エビの養殖業者向けPF/商品画像の3D化/個店向け卸売マケプレ

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①フードのオンライン注文一括管理PF「Deliverect」

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設立年:2018年
国:ベルギー
直近調達:150Mドル/2022年1月/Series D/ val:$1.4B
累計調達金額:301Mドル
主要投資家:Coatue, Redpoint, DST Global, OMERS Ventures, Newion
会社HP:https://deliverect.com

事業概要(2022年1月 調達時点):
 フードのオンライン注文の一括管理SaaSを提供しています。UbereatsやDoordashなど多数のチャネルを一元管理、あらゆるPOSシステム・ERPと連携することができます。一元管理できるのは、オーダーはもちろん、在庫や商品ページ情報の管理や売上分析等も提供しています。当初、独立飲食店から市場開拓を進め現在はKFC、タコベルなどのチェーン店にも拡大。現在は半々の割合だそう。40の市場で2万店舗で導入され、年3倍の成長をしているとのことですでに1億オーダーをさばく規模(国ごとのシステムとの連携もするため300+のシステムとインテグレーションが可能)。今後は、ダークキッチンやQコマース等にも領域を広げデリバリー全般のサポートを目指します。

調達ニュース:https://techcrunch.com/2022/01/24/deliverect-raises-150m-at-a-1-4b-valuation-to-streamline-online-and-offline-food-orders/


②整備済み電子機器の中古マケプレ「Back Market」

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設立年:2014年
国:フランス
直近調達:510Mドル/2022年1月/Series E/ val:$5.7B
累計調達金額:1022Mドル
主要投資家:Eurazeo, General Atlantic, Goldman Sachs, GS Growth, Generation Investment Management
会社HP:https://www.backmarket.com

事業概要(2022年1月 調達時点):
 リファービッシュ電子機器のマケプレを運営してます(リファービッシュ品とは整備済みの商品のこと)。商品はIphoneやipadなどの電子機器が中心で、定価の30-70%オフの価格となっています。安いだけではなく安心のためBackMarketオリジナルの1年保証・30日間の全額返金保証付きとなっています。また出店者の品質管理も徹底しており厳しい検査項目を通過した商品のみが出品されています(抜き打ち品質チェックやデータでクオリティチェックを実施)。商品ページが型番×状態毎にきれいにカタログ化されているのも特徴です。サステイナビリティ文脈でも注目されており、21年のGMVは$1.5Bと推定され現在も急成長中です。

調達ニュース:https://jp.techcrunch.com/2022/01/13/2022-01-11-back-market-reaches-5-7b-valuation-for-its-refurbished-device-marketplace/

③魚・エビの養殖業者向けPF「eFishery」

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設立年:2013年
国:インドネシア
直近調達:90Mドル/2022年1月/Series C/
累計調達金額:111Mドル
主要投資家:SoftBank Vision Fund, 500 Startups, Sequoia Capital India, Temasek Holdings, Social Capital
会社HP:http://efishery.com

事業概要(2022年1月 調達時点):
 魚やエビの養殖業者向けに、多様なサービスを提供しています。具体的には、餌の調達から、IOT管理された餌やり機械販売、資金調達支援(金融機関マッチング)、生産物の販売先開拓など、一連の業務すべてをソフトウェアを駆使し支援しています。現在2.3万の養殖業者を支援、内5500+が金融サービスを利用しているとのこと。今後はインドネシアから中国やインドなど海外進出を加速する計画です。

調達ニュース:https://jp.techcrunch.com/2022/01/12/2022-01-10-indonesias-efishery-raises-90m-from-temasek-softbank-vision-fund-2-and-sequoia-capital-india/

④商品画像の3D化「Avataar」

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設立年:2016年
国:インド
直近調達:45Mドル/2022年1月/Series B/
累計調達金額:52Mドル
主要投資家:Sequoia Capital India, Tiger Global Management
会社HP:http://avataar.me

事業概要(2022年1月 調達時点):
 商品画像から3Dオブジェクトを生成する技術を提供しています。1枚の写真から数分で3D オブジェクトの生成が可能だそうです。3Dの商品はARによって自分の部屋等に投影も可能でサイズ感が確認できます。導入したEC企業は、CVR向上、滞在時間向上等が見込めます。既に、世界No1ECサイトや米国家電小売No1などのクライアントを抱え実績豊富。既にARコマースの利用者は1億人を超えるとも言われており(デロイト調べ)、また、今後2D→3Dのコマース体験、メタバースコマースの浸透などのトレンドから、3Dオブジェクトの生成技術は注目を浴びています。

調達ニュース:https://jp.techcrunch.com/2022/01/09/2022-01-07-avataar-raises-45-million-to-improve-consumer-shopping-experience-with-life-sized-3d-product-evaluation/

⑤個店向け卸売マケプレ「Ankorstore」

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設立年:2019年
国:フランス
直近調達:284Mドル/2022年1月/Series C/ val:$2B
累計調達金額:422Mドル
主要投資家:Eurazeo, Tiger Global Management, Coatue, Bond, Global Founders Capital
会社HP:https://www.ankorstore.com

事業概要(2022年1月 調達時点):
 ヨーロッパ全域で独立系小売店舗向けの卸売マケプレを運営しています。利用小売店舗は20万に及び、商品側は独自ブランドを中心に1.5万ブランド、100万商品が利用中とのこと(昨年のみで1.1万ブランド増加)。特徴としては幅広いブランドラインナップ、小売側の60日後の支払い対応、ミニマムオーダーの低さ(£300で送料無料)です。Faire等とは異なり返品対応は行っていないとのこと。ビジネスモデルは、ブランド側から初回オーダー手数料20%、2回目以降10%。既存の取引先については手数料なしでプラットフォーム上で取引可能で、この仕組みにより、リファラルで参加者が増加しているようです。従業員は400人。本領域は、第一人者のFaireに加えCreoate、Orderchampなど盛り上がっている領域。

調達ニュース:https://jp.techcrunch.com/2022/01/11/2022-01-09-ankorstore-reaches-2-billion-valuation-two-years-after-launching-its-wholesale-marketplace/


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