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キュアー/短歌

かなしみを抱えきれずに泣く夏は過ぎて毛布の縫い目をなぞる

冷えたカフェオレはあっためなおしても冷えてたときの味がするよね

カーテンの裾 つま先で聞く月のまるで温度があるようなひかり

「美有ちゃんが宇宙人やとして」から始まる物語もっと聞かせて

濃く光る春の日差しを白線が受けて、それだけ見ていればいい

ほめられたほくろはやがて星となりふとしたときに私を照らす

君だって一人で泣いていたのかも おやすみなさい、ブラキオザウルス

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