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【読書記録】月曜日の抹茶カフェ

タイトル:月曜日の抹茶カフェ
著者:青山 美智子

川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。
その「マーブル・カフェ」が定休日の月曜日にだけ「抹茶カフェ」を営むことに。
ついていない携帯ショップの店員、妻を怒らせてしまった夫、恋人と別れたばかりのシンガー、時代に取り残されたと感じている京都老舗の元女将……。思い悩む人々が誰かの何気ない言葉で前向きな気持ちになっていく――。人は知らず知らずのうちに、誰かの背中を押している。――これは、一杯の抹茶から始まる、東京と京都をつなぐ12ヵ月の心温まるストーリー。

Amazon商品ページより引用

タイトルや装丁を見て「穏やかな気持ちで読めそうだな」と思い手にとりました。

短編の連作で一編読むのに5~10分程度しかかからないので、就寝前の読書にちょうどよかったです。

一編ごとに主人公が異なるのですが、最初から通して読むとお話の繋がり方が素晴らしい。
前述の通り一編一編はコンパクトなのですが、どのお話にもそれぞれ胸に響くシーンやセリフがあるので読みやすさに反して読後の満足感が大きいです。
そのため一気読みするより、1日1~2編ずつぐらいのペースで、大切にゆっくり読むのがしっくりくる本でした。

夢とか思い出とか、大事なことではあるけれど語ると陳腐になってしまいがちなテーマでも不思議なほど新鮮に、かつ自然に受け止められました。

読書は楽しみたいけれど、重たいストーリーは気分ではない、でも物語には没入したい…というワガママな要望にぴったりの作品でした。

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