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第95回アカデミー賞感想と英国展


 今年のアカデミー賞授賞式と「フェイブルマンズ」の感想など。珍しく私の予想が監督賞以外当たりましたが、ここまでエブエブそしてA24無双とは!例年になく感動的で、しばらく余韻に浸ってしまうくらいよい授賞式でした。
 ミシェル・ヨーのスピーチはアジア人だけでなく全ての年代の女性達をも勇気づけるもので、彼女に「もう年だから役者は辞めた方がいい」なんて言ったやつは人類のいない次元にジャンプして石と永遠にしゃべってたらいいのに。多少の演出はあれどキー・ホイ・クァンとハリソン・フォードの時空を超えたハグは泣けたし、受賞者全員と一緒に喜びたい気持ちになりました。
 エブエブはカレーやラーメンというよりブルーチーズのような作品なので、気に入らなくてもそれは普通のこと。たまには未知のものに触れてみるのもよいのでは?とりあえず観て、感じて!と、日本でもヒットしてくれることを願っています。
 さてスティーブン・スピルバーグ監督「フェイブルマンズ」の感想です。冒頭の車と列車の衝突シーンを再現しようとするところは長編デビュー作「激突!」を彷彿とさせ、監督としてのルーツをたどりつつノスタルジーと映画賛歌だけで終わらないところはさすが。映画は希望にもなるけれど、時に人を傷つけもするという二面性をちゃんと描いていたのが良かったです。ラストのまさかのあの巨匠の登場にはびっくり。作風は真逆だけど、本人は嬉々として演じているのが伝わってきて最後にお土産をもらったような気分に。
 ミシェル・ウィリアムズとセス・ローゲンが一緒にいるとつい大好きなサラ・ポーリー監督「テイク・ディス・ワルツ」を思い出して、久しぶりに観たくなりました。(サラ・ポーリーも脚色賞受賞おめでとう!)

 おまけは伊勢丹の英国展で買った「スワンアンドライオン」のホットクロスバンズと「アーリーバーズモーニングクラブ」のストロベリーとレモンのスコーン。ザクザクした食感のスコーンは久しぶりに食べたけど美味しかったです。見出し画像の「メルローズアンドモーガン」のシムネルキャロットケーキも同じく英国展で。

 東京も桜が咲き始め、我が家は来週くらいにでもお花見に行けたらいいなと思っています。まだ寒暖差が激しいので引き続き皆様お気をつけください。