見出し画像

「アナザーラウンド」

画像1

 「アナザーラウンド」を観たので感想を。同じくマッツ・ミケルセン主演、トマス・ヴィンターベア監督「偽りなき者」が強く印象に残っていたので楽しみにしていました。

 仕事もプライベートも冴えない中年教師たちが「血中アルコール濃度を常に0.05%に保つとベストパフォーマンスが可能になる」という仮説の実証に挑むなんて・・・そんなうまくいくわけないだろ!と初めから嫌な予感しかせず、やめとけ〜そのへんでやめとけ〜とハラハラしっぱなし。保護者から文句が出るくらいだったマッツ演じる歴史の教師マーティンが、急に「東進ハイスクール人気講師」みたいになるのにはつい笑ってしまいました。生徒に「週にどのくらい飲むか?」と質問するシーンであれ?と思ったのですが、デンマークは16歳から飲酒が可能なんですね。マーティンの妻が「この国は飲んだくればっかり!」とキレるのも無理はない。

 アルコールは人々の悲しみや喜びと共にあり、良薬であり劇薬でもあるという両面をきちんと描いているところがよかったです。「偽りなき者」はやっと救いが見えたかなと思ったら再び谷底に突き落とされるような恐ろしさがありましたが、今作は「人間は愚かで失敗もするし辛いこともあるけれど、それでも生きることは素晴らしい」という人間不信から人間讃歌ともいえる作品に。

 なにか心境の変化でもあったのかな?と思ったら、監督は今作撮影中に娘さんを事故で亡くされたとのこと。私の勝手な憶測に過ぎないけれど、この映画を作っていく中であのような結末が生まれたのかもしれません。ラストで飲んで軽やかに踊るマッツの姿にそんなことを感じました。(マッツのダンスはもはや世界の至宝!)

画像2

 この連休は、接種済みとはいえ引き続き近場で身体にやさしい玄米と野菜の定食を食べたり、

画像3

前から気になっていた多摩境天然温泉「森乃彩」に行ったりして健康的に過ごしました。ここのサウナはオートロウリュと定期的に熱風が出てくるシステムなので、草加健康センターを彷彿とさせる熱さ。水風呂も14度台とキンキンでとてもよかったです。コストコとセットでまた行きたい。

 見出し画像はNAILHOLICのRD416とGR720。値段も手頃で流行りのくすみカラーが揃っていておすすめ。モチも悪くないし、他の色も揃えたくなりました。