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書きそびれ映画メモ

 6月後半から観たい映画が続々公開されるので、その前に書きそびれていた作品の感想など簡単にメモしておきます。

 まずはギレルモ・デル・トロ監督の「ナイトメア・アリー」から。「シェイプ・オブ・ウォーター」でも描かれていたアメリカンドリームは悪夢でしかないというお話。細部まで凝りに凝った見世物小屋など監督らしさは残しつつも、大人向けのグリム童話のような仕上がり。個人的には「キャロル」の美しい二人が一瞬同じシーンにいるだけで尊い・・・!と拝みたい気持ちに。妖艶なケイト様演じる心理学博士と詐欺師の緊張感あるやり取りも見応えがありました。詐欺師のやり口は見ていて勉強になったし、占いとかハマりやすい人は観ておいた方がいいと思います。見世物になるべきは獣人ではなく、愚かな人間の方だったのですね。

 次は「THE BATMNーザ・バットマンー」です。ロバート・パティンソンがアメコミ?と思いましたが、さすが吸血鬼役で有名になっただけあって暗闇が似合いすぎる。カーチェイス、ゾディアック的な謎解き要素、ウェイン家の秘密など盛り沢山で3時間もあっという間。まだブルースがバットマン活動を始めて2年ということもあって、「復讐から希望へ」と成長していく物語でもありました。キャットウーマンことセリーナとの関係も「セリーナは別の街で、私はゴッサムで暮らそう」とさっぱりしていて、もののけ姫を彷彿とさせました。

 あとはアマプラで観た2本の感想です。まずは「82年生まれ、キム・ジヨン」から。原作本が数年前に話題になっていたので、ご存知の方も多いはず。私は80年生まれなので、主人公と立場は違えど子供の頃からの数々のエピソードは身近に感じられるものばかりでずっと胸が痛かったです。被害者なのになぜか父親から責められたり、娘と息子ではあからさまに扱いが違ったり、一見理解のある優しい夫の微妙なズレの描き方などどれもリアルで「キム・ジヨンは私だ!」と共感する人は多いのでは。(韓国でキム・ジヨンというのはありふれた名前だそう)最後は希望が感じられてホッとしたけれど、原作は違うらしいので読んでみたくなりました。

 最後は「岬の兄妹」の片山慎三監督「さがす」です。西成の風景と主演の佐藤二朗と伊藤蒼親子の演技がとにかく素晴らしい。前作同様、決して豪華でも美しくもない「食べる」というより「貪る」ような食事シーンが印象的。本当にさがしていたものはそれだったのかと分かった瞬間、頭をガーンと殴られたような気持ちになりました。

 映画の感想だけだとつまらないと思うので、最近買って良かったものなど。左からuzuのアイライナーのダークネイビー、オペラのマスカラ新色ピーコックブルー、フィアンセのポイントヘアスティックです。最近ブラウン系のアイライナーばかりだったので、くっきりしたネイビーが新鮮。白目が綺麗に見える効果も。カラーマスカラはパープルも愛用していますが、お湯で落ちて発色も派手すぎずちょうどいい塩梅。ヘアスティックは大きなマスカラみたいな形状で、前髪やいわゆるアホ毛を手を汚さず整えられるので重宝しています。

 見出し画像は少し前にタカノフルーツパーラーで食べた苺とさくらんぼのパフェ。パフェもどんどん値上がりしてもはや贅沢品、心が死なない程度に節約を心がけねばと思っています。