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大切な人からの、大切な言葉

昨日、わたしの大切な人が言った。
「辛い時は、辛いと言って助けを求めてほしい」
「周りの人だけでなく自分自身も大切にしてちゃんと評価してあげてほしい」

こんな優しい言葉に、わたしはなんと反抗してしまった。
「今辛くても、もっと辛い時のために"助け"は取っておきたいの」
「私には評価されるべき部分がない、みんなみたいにすごくない」
そして、翌日になると、淋しそうな彼の表情を思い出し、激しい後悔と自己嫌悪に襲われるのだ。

もちろん、本心は違う。
「分かったよ。そう言ってくれる人が近くにいるだけで充分幸せ。気遣ってくれてありがとう。」
と、さらりと言いたいのに。心ではそう思っているのに。彼の言葉を否定したいわけではないのに。彼を傷つけてしまったに違いない…

一体何がわたしを反抗的にさせるのだろう、と考えてみた。
すると、優しい言葉をかけられたとき、わたしの頭の中でこんな囁きが聞こえるような気がするのだ。
「甘えちゃ駄目だよ。もっと辛い人は沢山いるんだから。人に迷惑をかけたらいけないよ。」
「幸せになったら駄目だよ。妬まれるよ。」
「慎ましく謙虚に生きなさい。自分の欲に溺れてはいけないよ。」
「自己中心的になってはいけないよ。周りの人のことを何よりも第一に考えて、誰かの役に立つために生きるのよ。」

囁きの主よ。あなたは本当にわたしなの?
わたしにどうしてほしいの?
あなたは一体、誰なの?

大切な人からの、大切な言葉。
大事に大事に噛み締めてまっすぐ受け止めたい。

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