貞子VS伽椰子
「化け物には化け物をぶつけるんだよ」
原作は、リングシリーズを書いている鈴木光司。
代表作は、リング・らせん・仄暗い水の底から。
物語を書く前に、今回のタイトルにもなっている貞子と伽椰子について触れておく。
貞子とは、上記の監督が書いた小説 リングに出てくる幽霊である。
幽霊と言っても実際にふよふよ浮いている感じではなく、人間に対して
呪いのビデオ と称されるものを使って相手を呪い殺す悪霊である。
そのビデオを観たものは、一週間後(7日)に死ぬ。
そのビデオテープの中身は、貞子の怨念が念写されたもので貞子自体にも相手を呪ったりする力があるためその当時あることをされるのだが、その怨念が今でも蘇りビデオを観た人達を次々と呪っていくのである。
本名は、山村貞子。劇中では故人扱いになっているが、怨霊となって現代にも蘇っている。
伽椰子とは。
本名 佐伯伽椰子。
ホラー映画 呪怨に出てくる怨霊で、こちらは貞子とは違い実の子供である俊雄と共に呪いの家に入った者に対して必ず呪い殺すと言う怨霊になる。
独特な「あ゛あ゛あ゛…」と言う声を出しながら近づいてきます。
実際、この家に行きさえしなければ呪い殺されることはないので貞子よりは優しい・・・?怨霊なのかなと思いました。
ですが、筆者はなんとなく伽椰子は苦手です。
物語は、市役所の社員がある家に訪問するところから始まります。
声を掛けても中からは誰も反応がありません。
そんな中、住民らしき人が亡くなっているのが分かります。
手には大量の髪の毛が絡みついており、再生が終わったはずのビデオが再生され…貞子が現れる。
主人公である、倉橋有里は親友の夏美に両親の結婚記念日に昔のビデオをダビングして欲しいと頼まれます。
学食代、5回でと。機械音痴の夏美にとっては、でした。
時は変わり、高木鈴花は引っ越しの為新しい家に着きました。
ですが、その家の近くにあるその家は…あの呪いの家でした。
そこから、有里たちはビデオをダビングするためにビデオ屋さんにビデオデッキを買いに来ます。
安いからと手にとったデッキには・・・大量の髪の毛がついていました。
家に戻り、ビデオデッキを設置すると中から古いビデオテープが入っているのが分かります。
有里は興味本位でビデオを観る事に…。夏美もイヤイヤながらビデオを観てしまったのです。
有里はビデオは観ずにスマホを観ていました。
最後まで観てしまったのは夏美です。
その二人は、大学で都市伝説の研究家である森繁の授業を受けていたのでそのビデオが呪いのビデオだと言うことに気づきます。
呪いのビデオに関しては、物語によって死ぬまでの日数が異なり今回の貞子VS伽椰子では原作では7日になっているところを2日までになっています。
一方、鈴花のほうは学校で友達に聞かれます。
「ねぇ、鈴花の家ってあの家の近くなんでしょ?」
「絶対行っちゃだめだよ。あの家では、一家心中があってね・・・」
ここから、鈴花は少年がその呪いの家の側に立っているのを目撃するのですが・・・。
ホラー映画では有名なこの二人の怨霊。
それぞれが持つそれぞれの怨念としての呪い。
呪い方はそれぞれですが、リングに出て来た貞子よりも呪怨に出て来た伽椰子よりもより巧妙になっているように感じます。
物語の中で、夏美の呪いを解こうと教授は祓ってくれる人を探しますが実際問題は都市伝説を追っている者ならば…実物が目の前に現れたらきっと好奇心のほうが先に立つかも知れません。
授業の中でも、呪いのビデオを持ってきてくれたら高値で買うよと言っている通り。
この作品以外でも、貞子に関しては色々観てきましたが大体7日でみんな自殺などをしています。
伽椰子に関しては、偶然その呪いの家の近くを通り入らざるを得なくなってしまったりとさまざまな理由があり呪いに掛かってしまってしまいます。
ただ、伽椰子に関しては家に入って来ただけなのに呪う必要あるのかな?と思いましたがそれは伽椰子の性格の問題でした。
(ここではあえて、伽椰子の性格は書きません。)
貞子は、呪いから解放される方法がありますが…それは結局呪いを大きくしているだけですし。
呪いは解決しませんしね。
それだけ両者の呪いは、とても強く深い深い闇の奥底にあります。
ですが、一つだけ違う事があります。
それは、貞子の呪いのビデオの内容です。
リングのほうがより具体性があり、怖いと言うより何かを伝える為のもののように感じました。
さて、ここまで書いておいてなんですが。
貞子と伽椰子はどうなったでしょうか?
答えは、映画の中に。
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