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【キャラクターシナリオ】:ラノベ作家によるソシャゲシナリオ用語集7

7回目は【キャラクターシナリオ】について。

※初めての方はこちらからお読みくださるといいかも。

①【一般的な意味】ソーシャルゲームにおけるシナリオの全体像をつかみたい方。
②【一歩踏み込むと】ソーシャルゲームの運営にかかわっており、シナリオ方面の知識を増やしたい方。
③【ソーシャルゲームシナリオを創作するラノベ作家向け】ソーシャルゲームのシナリオ執筆に関わっているライター、ディレクターの方。特にソーシャルゲームシナリオに興味をもっているラノベ作家に向けたもの。

今回の用語【キャラクターシナリオ】

①【一般的な意味】

ゲームに実装されたシナリオの一つ。
ゲームによって呼び方は様々、メモリアルストーリーや、 キャラストーリー、親密度ストーリー等と呼ばれ、主に主人公(ユーザー)と、特定の1キャラとの親密な関係性が描かれることが多い。

②【一歩踏み込むと】

 言い換えると、キャラの魅力を輝かせることが目的のシナリオ。
(主人公の魅力を輝かせることではないことに注意。)

③【ソーシャルゲームシナリオを創作するラノベ作家向け】


 実のところ、ユーザーが一番望んでいるのは、このキャラクターシナリオによる、押しキャラの親密度進展と、より深掘りするための考察材料好き好きポイントの再発見だったりするので、とても重要なシナリオ。

 気合を入れて「メインシナリオのストーリーノリ」でキャラクターシナリオを書くと(ラノベ作家はよくやってしまうと思う)、キャラの魅力が活かしきれない内容になってしまうので注意が必要。(つまり、ストーリー要素が多くなっている)
 ここは思いっきりキャラの魅力を活かす展開に舵を切りたい。
(更に言うと、一話につきキャラの持つ特性のひとつにクローズアップした方がよくて、そういう一話につきひとつの『キャラの一面』を描き、それを収集してもらうことでキャラを『多面的』にユーザーの中で描いてもらう意識を持つとベター。ここはいつかもっと深掘りした記事を有料で上げる予定です)

 キャラクターシナリオはゲーム進行(または当該キャラの使用等)による、ゲームプレイの(親愛度等の)蓄積で開放されるため、運によって取得が左右されるカードシナリオ等と違い、ユーザーが誰でも読める部分だったりするので、キャラクターの根幹的な魅力について描くことができる。(カードシナリオとキャラシナリオが同軸上にあって、キャラそのものを手に入れるコストがかかる場合もあるけど…)

 この部分をしっかりと描き、シナリオ面からもキャラの魅力をいわゆる「深い萌え」に昇華させ、美麗なイラストとコンボが組まれたとき、当該キャラの人気は爆発的なものになる。

※補足

 ②でも少し触れたが、輝かせるのはあくまでゲームのキャラであって、主人公でないことに注意。

 ラノベでは主人公もキャラ立てするのが普通だが、ソシャゲでは控えめにしたほうが無難。というか、ラノベ作家は最初は特に意図的に思いっきり主人公の個性を消すくらいの思いで書かないとたぶん上手くいかない。(とは言いつつも、主人公の扱いはゲームにもよるので体裁をよく確認)

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今回の用語【キャラクターシナリオ】のまとめ

・ソシャゲの華であるキャラクターシナリオは、いわゆる親愛度シナリオとも言われ、ユーザーにとってもかなり重要。
・ラノベ作家は、思いっきりキャラクターの魅力を描くことに舵を切るぐらいじゃないと、『ストーリー』がシナリオに入ってきてキャパオーバーになるかと。
ソシャゲとラノベでは主人公の立て方に結構な違いがあるので、体裁やディレクターや過去シナリオをチェックして感覚をつかみ直す必要がある。

以上です。
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