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岡山カレー日記6(カレーハウス神戸屋)

カレーは2日目が1番おいしい!と誰が言ったのだろう。
おそらく、正解だ。

ポークカツカレー(850円)

きっとそこにあったであろうタマネギやジャガイモたちはエキスとなって
甘みとして私に体内に訪れる。
お皿に印されたターバンを巻いたインド人らしき人からは想像つかない
なんとも日本らしい甘いカレーが印象的であり、懐かしい。

ご飯とカツが同量

このカレーはカツにある。
わざわざ、ポークカツカレーと名前がつけてある。
カツカレーは豚カツであることは周知の事実。
ポークカツであることが重要だった。

スプーンカレー理論

スプーンの上でカレーライスを作って食べる
「スプーンカレー」理論をご紹介する。
運ばれてきたカレーライスのライスとルーの比率を
スプーンの上でも作ることで、最後までカレーライスを
間違った配分じゃなく食べることができるという理論。
至って平和的で、心地の良い食べ方だとされている。

カツが邪魔をする

お気づきの方もいるだろうが、
カツカレーの場合、「スプーンカレー」理論が成立しない。
1皿のカレーを20さじで食べるとすると、
スプーンの上には、20分の1のライスと20分の1のルーを乗せればいい。
しかし、20分の1のカツは用意できない。

カツと白ごはん

ひとまず、ポークカツの話をしよう。
注文を受けてからパン粉をつけて揚げます!とメニューにも記載。
ポーク部分は1センチ以上の厚みがある。
柔らかすぎず、硬すぎず、良い。
なぜ柔らかすぎないのがいいか。
カレーに乗るカツは、ルーに浸される、またはルーをかけられる。
ルーとは言え、水分であるが故、あまり柔らかすぎるのは良くない。

ポークカツは、白ごはんに合う。
カツを食べるときには、口中の白ごはん割合を少しあげてほしい。
ジューシーさが口中に広がり、白ごはんとのコントラストが際立つ。

決めてはポークカツのころも

先ほど申し上げたので、お分かりだと思うが、
カツにはルーがのってくる。
ここのカツは、ころもが違う。
表面的なサクサク感は、隣の席までその音が届きそうなほど。
それだけではない、ルーの侵略を程よくガードする。
そうすることで、白ごはんの割合が少なくて済むということだ。

4分類の組み合わせを楽しむカレー

1 ポークカツ
2 白ごはん
3 カレーのルー
4 カレーのルーに浸ったご飯

この組み合わせを楽しむカレー
1 白ごはんにポークカツを乗せて口へ
2 ポークカツをルーにつけて口へ
3 カレーのルーに浸かったご飯の上にポークカツを乗せて口へ
4 白ごはんとカレーのルー(スプーン理論)で口へ
5 白ごはんとカレーのルーに浸かったご飯で口へ
あらゆるバリエーションを楽しみながら、後半戦へ続いていく。

時間の経過カレー

カレーの種類のよっては、だんだん口中に辛さが広がるパターンもある。
ここのカレーは、甘さのカレー。
時間経過による追い辛さはない。

冷めておいしいカレー

時々、冷えたカレーが好きな人がいる。
私は好きではないが、意味はわかる。
ポークカツのボリュームがすごいので、食べる時間も長くなる。

カレーのルー、白ごはん、ポークカツ共に冷えてくる。
これがまた新しいバリエーションとなる。
先ほどの5バリエーションが倍になる。

全てに冷めたバージョンが楽しめる。
特にカレーのルーに浸したご飯が冷めたとき、
新しいバリエーションを呼ぶ。
ご飯に浸透して色が変わりつつあるところに追いルーをする。
すると新旧混じり合うカレーのルー。

お水の量は大

食べ終わったとき、入店時に提供された水の存在に気付く。
大量の水。
1滴の汗もかかないカレーに不釣り合いな水。

since1936

1936(昭和11)年は、日本では2.26事件が勃発、
世界ではチャップリンの映画「モダンタイムス」が放映された年。
ここに1936年からあったのかは不明だが、
看板には、「shez 神戸屋」と書かれてるあたりはかわいい。
ロゴのインド人。フランス的洋食屋の匂いも漂わせる
2日目のカレーが食べられるお店が素敵だ。


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