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不確定日記(競争と餅)

コンビニのトイレの夢をみた気がするが、起きた時トイレに行きたすぎて仔細を思い出せなかった。

潰れたスーパーマーケットのあとに新しいドラッグストアができたが、近所にはすでに三軒のドラッグストアがある。わざわざ四軒目になるなんて、ドラッグストアは競争が好きなのだろうか。子供の頃、すべての局面において勝負を挑んできた隣の家のTちゃんを思い出す。歩いていると突然「ヨーイドン!」と声をかけられ、よくわからない顔をして棒立ちになっていると設定した「ゴール」地点を踏み越えた彼から私が二着であると宣告される。そういうのを何度も繰り返すうちに私は勝負が積極的に嫌いになり極力避けて、しかし生きているが、店ではそうもいかないだろう。新しいドラッグストアは一歩入ると四人ほどの店員が代わる代わる「いらっしゃいませ」と威勢が良いのに気圧されて何も買わず一周して出た。

この時期になると和菓子屋さんの前に大きな丸い餅が並ぶのが好きだ。表面張力でギリギリ形を留めている滴のようなフォルム。手のひらでばちんと叩きたくなるがしない。我が家の冷蔵庫には潰れたスーパーマーケット(現ドラッグストア)で買ったパックの角餅がまだ数個ある。

そんな奇特な